シカゴIMM先物 投機筋ショートポジション

5月GWに財務省が円買い/ドル売り介入を行ったが、合計で11兆円の規模になったようだ。
その後のポイントの一つが、円ショートを積み上げてきた「シカゴの投機筋」がどう動くかだった。
円ショート残高を見ると、直近で22万7660枚と昨年7月の22万3554枚を超えてきた。
11兆円の円買い介入をバカにするように円売りが積み上がっている。
シカゴ投機筋は財務省が騒いで円売りの脅しをかけても、日銀・内閣との連係不足を読み込んでいるのかもしれないし、日銀の「ビハインド・ザ・カーブ」を読んで動いているのかもしれない。
それでも160円/ドルの突破を仕掛けるほどの勇気もないといったところなのだろう。
三井住友銀行の為替・宇野大介氏は、「日銀はビハインド・ザ・カーブに陥り、6月の決定会合で利上げ見送るようなら、年後半にも50bpの大幅利上げに追い込まれる」と予想している。
植田日銀の慎重な姿勢から利上げはせいぜい25bpを1〜2回程度と見ている人が多い中、50bpの利上げは市場にインパクトを与えるかもしれない。
新型コロナ禍からの景気回復局面でインフレが急加速した時、「インフレは一時的」として利上げを見送ったFRBパウエル氏、ビハインド・ザ・カーブに陥り、結局、1回50bpから75bpと言う急激な利上げに追い込まれた。
インフレ加速に対して利上げが遅れれば遅れるほど、将来の利上げ幅が大きくなる。
その時のイメージを宇野大介氏は持っているのかもしれない。
今後のシナリオとしては宇野大介氏はよく見ているような気がする。
もし6月の決定会合で利下げをできない場合ならば、債券市場には一定の下落圧力(利回り上昇)がかかるかもしれない。
7月には高市さんの補正予算も見えてきたが、どうやら赤字国債の発行を計画しているようばだ。
日銀は植田氏が利上げに含みを残した。
この状況で優先すべき政策が一致しているか?
これが問題だと思う。
財務省は11兆円の円買い介入をして円安を止めようとしたが、政府はガソリン補助、電気ガス補助、物価対策、消費税減税と支出を増やし財政赤字を増やす、日銀は債券市場から遅れ「ビハインド・ザ・カーブ」に陥る可能性もある。
結局、この三者の不協和音が債券市場に不安感を与えているのだろう。
インフレの元凶である円安を止めるのか?、インフレで生活に困った人を補助するのか?、インフレと景気を見て利上げを後ズレさせるのか?
何を優先させるのかが共有されていない気がする。
6月の決定会合で何か変化が起きるのだろうか?
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