
物事には白黒付けない方が良いこともある。
特に中国との関係は「あいまいな平和」が重要だ。
台湾の統一地方選挙が行われた。
与党・民進党は21地区の首長選のうち5つの首長にとどまり、野党・国民党が13地区で勝利宣言をした。
もちろん、地方の首長選なので外交や安全保障という国政レベルの変化を促すものではない。
でも、台湾の人たちの民意が現れていると思う。
米国に近づき対中で強行発言をする祭英文総統に対して、一定の歯止めをしたいという台湾人のバランス感覚ではないだろうか?
G20での習近平主席とバイデン大統領の発言を読むと、「中国・台湾関係は現状維持を取る限り、軍事衝突は起こらない」と考えられる。
中国は台湾を核心と呼び、独立に向かう動きは徹底的に排除すると言う。
一方の米国は中国の軍事行動をけん制し、事を起こせば軍事介入すると言う。
言葉は過激だが、その意味は「現状維持を続けたい」ということだ。
したがって、キャスティングボートを握るのは台湾国民自身だ。
台湾国民が「独立」を支持するなら中国の軍事介入を招くが、その反面、現状維持政策を続けるならば中国は容認する。
今回の地方選挙では国民は「あいまいな平和」を選んだ。
祭英文民進党に過激に行き過ぎるなというメッセージを出した。
中国は歓迎の意思表示を明確にし、米国や日本もこれでオーケーなのだろう。
かつて本土アモイで出会った台湾人実業家、ジェームス氏は、アモイ周辺で採石会社を経営して成功した。
しかし、共産党政府には不振感を抱き続け、家族を台湾に残したままだ。
彼なりのバランスだと言っていた。
台湾人は柔軟で、中国で事業を行い儲けると同時に共産党政権のリスクも十分に把握している。
今回の地方選の結果も、台湾人のバランス感覚なのだと思う。
決して共産党政権を受け入れているわけではない。
「あいまいな平和」なのだと思う。
興味のある方は以下のURLからアクセスしてください。

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5

https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM


にほんブログ村