株山人の投資徒然草

大手運用会社をリタイアし、八ヶ岳に住む株山人の日記

大手運用会社をリタイアし、八ヶ岳に住む株山人の日記

株を職業にして38年、株式投資の楽しさを個人投資家に伝えたい。
Kindle版の「株式需給の達人(おもしろ相場格言編)」を出版しました。
既刊の「株式需給の達人(実践的バリュエーション編)」「チャートの達人」「個人投資家の最強運用」「株式需給の達人(基礎編)」「株式需給の達人(投資家編)」とともに一読をおすすめします。

自然災害リスク

新年早々、テールリスクを考える


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2024年が始まったばかりだと言うのに、能登半島で大地震が起こった。
この地震がどれぐらいの地震被害が生じ、どのぐらいの津波被害を誘発するのかはまだ分からない。
でもこの新年早々の地震騒ぎ、津波懸念、あらためてテールリスクを考えさせられる事になる。

テールリスクは起きる確率が非常に小さいが、一旦起きると大きな被害をもたらすリスクのこと。
地震や津波や火山噴火などの自然災害もあるし、リーマンショックなどの金融危機も含まれる。
保険会社は異常危険準備金として大規模災害による損失をカバーするための準備金を積み立てている。
しかし、通常の運用ではこうしたテールリスクは無視している。

テールリスクは極めて確率が低いが甚大な被害が出るロングテール(首都直下地震など)、通常よりも高い確率で生じるファットテール(金融危機など)など、リスク分布によって使い分けられている。
新年の地震は、北陸の人たちにはとんでもない事だが、一部の物流施設やホテル、工場などの被害にとどまる。
という意味で限定的なテールリスクといえる。

ではこのテールリスクにどう考えるのだろうか?

第一に海外投資家が日本株のリスクとしてどう受け止めるか?
基本的には静観だろうが、地震国として長期に渡るリスクをどうするか。
日本株ウェートを少し下げることはあるかもしれない。

第二にCOP28で原発再開のお墨付きをもらった日本政府。
この地震で国民の間に再び原発再開への不安が出てくる・・・としたら岸田政権にはマイナスだ。

第三に為替が円高に動く可能性。
通常ならば日本経済にマイナスなので円安に動きそうだが、海外投資家が日本株ウェートを下げるとしたら為替は円高になる。
彼らは日本株を買うと同時に円売りヘッジをしてきたので、日本株を売ると円売りヘッジを買い戻す。
その分円高になりやすい。

おそらく、数日すれば被害状況が明らかになり、物流施設での損傷、ホテルやショッピングセンターでの被害、工場などの生産施設の被害が分かってくる。
そして株価やリート価格がこれを織り込んでイベント終了となるだろう。




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午前4時の緊急サイレン

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いつものように夜眠っていると、けたたましいサイレンの音に目が覚めてしまった。
それも遠くから段々と近づき、音がどんどん大きくなる。
何だろう?と思いながら、ぼーっとサイレンの音を聞いていた。
すると、非常に近くでサイレンの音が一段と大きくなった。
えーつと思っていると、なんと自宅の真ん前で消防車が停止していた。

その時撮ったのが、上の一枚だ。
自宅の二階から撮ったので消防車の上部がよく見える。

すると、4人の消防士が降りてきて自宅の脇の路地に入っていった。
どこまで行ったのかは分からなかったが、20分ぐらい経って何やら無線で本部を話をしている声が聞こえた。
その後、消防士は消防車に戻り、サイレンなしで帰っていった。

一体、何が起こったのだろうか? それをどう推測すればいいのだろうか?

①消防士の服装が普段の制服だったこと。
火事などの緊急事態が起こっているのならば、銀色の消火作業服を着るはずなので、少なくとも火事ではなかったと言える。

②何かしらの通報があり、慌てて確認に行ったこと。
第一に考えられるのは「ガス漏れ」または「タバコの火の不始末」
路地の奥には築40年以上の古いアパートがあり、そこの住人はよく煙草を吸い、吸い殻を窓から投げていた。
古いアパートだけに「漏電」によって煙が出たり、「ガス漏れ」で臭いがしたり・・・ということもあるかもしれない。

③可能性は低いが、「不審火」の場合。
路地の奥にはアフリカの大使館のおエライさんが住んでいるので、テロや怨恨など、何かしらの動機で「不審火」が発生しないとは限らない。

で、どうだったのか?
翌日、路地の状況を確信したが、ボヤの跡とか、不審火の残りとか、特に何も発見できなかった。
午前4時にけたたましいサイレンで安眠妨害されたが、何もなかった。
・・・人騒がせな話。


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コロナ緊急事態と大雨の「お盆」だが・・・

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長い間東京に住んでいたので、田舎の「お盆」に全く意識がなかった。
東京では「新盆」なので7月だ。
お寺にお布施を持っていき、塔婆を立て、花束を飾る・・・自宅では「迎え火」と「送り火」を焚く。
それぐらいしかしない。

でも、ここ北杜市では全く違う、お盆」は家庭の一大イベントだ。
この時期にホームセンターの綿半に行くと、「お盆」に使う品物が大々的に陳列され、「お盆用」の花束が多数並んでいる。
多くの人たちが「お盆用」花束を両手に抱えてレジに並んでいる。
しかもその「お盆用」の花束が大体500円程度、二束で1000円ぐらいなのに驚かされる。
東京では「お盆」に時期になると、日頃800円の花束が1000円に上がり、二束で2000円程度の出費になる。
東京の価格の半額といったところだ・・・安い!!!

スーパーのオギノでは、「お盆用」と書かれた本マグロの柵売りが所狭しとならび、多くの買い物客が手を出している。
マグロは山梨県民には大人気で、マグロの消費量は日本で一番だと地元民は自慢する。
その他、「お盆用」と書かれた高級食材、牛肉、刺身、果物などが目に付く。
この時期は桃やぶどう、特にシャインマスカットが美味しい。
ちなみに地元では桃は皮ごと食べる・・・皮を剝かない。
そう、なんでも「お盆用」として、普通の品物とは区別されて陳列されることにびっくりだ。
東京ではそんな光景は見たことがない。

それだけ、「お盆」は特別な家族の一大イベントなのだろう。
東京に働きに出た息子や娘が地元に戻り、家族みんなで墓参りし夕食を囲む。
もちろん、夕食のメインは「本マグロ」だ。
今年は「お盆」の大雨で、北杜市でも災害警戒情報が出ている。
がけ崩れや大水に注意しろというが、そんな事より「お盆」で地元の人たちは忙しい。
新型コロナの緊急事態地域が拡大されるようだが、それでも県外からの人の流れは落ちない。
やっぱり、「お盆」は特別な家族のイベントなのだ。


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太陽がいっぱい in Canada

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ずいぶんと昔の話だが、世界の美男子といえば「アランドロン」、日本の美男子といえば「草刈正雄」という時代があった。
そのアランドロンが主演した映画に「太陽がいっぱい」がある。
金持ち息子を殺しなりすまし、大金を手に入れるというあらすじだが、最後にギラギラとした天気の南仏の海岸でヨットに乗って「太陽がいっぱいだ」と言う。

この地中海地方の夏はものすごく熱く最高気温は40℃以上になる。
そして、1か月以上も雨が降らないのでメチャ乾燥する。
今年は、この地中海性気候が、北海道並みの高緯度、寒冷地のカナダに出現したような感じだ。
気候の専門家は「ヒート・ドーム」ができて、その中に高気圧が閉じ込められた状態が続いたのが原因と指摘した。

逆に日本では梅雨前線が活発化し、大雨が続き土砂災害が発生している。
熱海では大規模な土石流の画像がショッキングだった。
現在は、松江市などの島根県や鳥取県で線状降水帯が発生しているという。
大事にならないことを祈るだけだ。

地球に降り注ぐ太陽光のエネルギー量はだいたい一定なのだろう・・・が、その熱がどこかに集中し熱波が起こると同時に、海面から上がる水蒸気もどこかに集中しとんでもない降雨が起こる。
偏西風や海面温度などの気象条件によって地域的な極端な気候が現れているのかもしれない。
太陽熱や水蒸気が地域的に偏在し、しかもそれが一定期間続いてしまう。
これも温暖化の影響なのだろうか?

本当のところは専門家でないので分からない。
でも、熱波の激しい地域があると同時に、水蒸気が集まる大雨が降る地域が地球上で並存しているのは事実だろう。

むかし、太陽の黒点を観測して株式市場の予想するというのが流行った時がある。
太陽の黒点が減ると表面温度が上がり、地球に降り注ぐ太陽光が増える・・・太陽光が人間の経済活動を刺激して経済が活発化するという「太陽黒点説」だ。
しかし、地球温暖化で太陽エネルギーが増大すると経済が上向くどころか、逆に気候変動が激しくなり、経済に悪影響が出るようになってしまった。
全く逆になってしまった。


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菅さんの「カーボン・ニュートラル」の裏側

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菅首相が「2050年に温室排出ガスの実質ゼロ」と言い出し・・・どこまで練られているから分からない目標を掲げた。
評論家は、「アメリカでバイデンが大統領になった場合に環境問題が焦点になり、日本の石炭火力が国際問題になる。これを避けるためだ。」とか・・・
「環境問題の最劣等生だった中国が2060年にカーボン・ニュートラル目標を掲げ、2035年にガソリン車の販売停止を言い出した」・・・相対的に不利な日本が国際問題になる可能性に対応したというわけだ。

これに対して実現性を疑問視にする人々もいるが・・・
評論家が見逃している点がある・・・それは日本の人口減少が2050年にかけて加速することだ。
経産省の推計では2050年に総人口は1億人、そのうち生産年齢人口は50%そこそこに低下する。
2020年から50年までに人口はおよそ20%減少する。

エネルギー消費量は一人当たりエネルギー消費×人口で表される・・・人口が20%減少するということは・・・日本のエネルギー消費量も大きく減少し、当然、CO2の排出量も低下する。
一人当たりのエネルギー消費では日本は世界30位、石油換算3400Kgだが、米国や英国・欧州と同様にリーマン危機以後減少に転じている。
引き続き、急速に一人当たりエネルギー消費を伸びているのは、中国・韓国・ロシア・ブラジルなどだ。

日本人が軽自動車やHV・EVなどにシフトし、石炭火力を廃止し、原発を再稼働し、再生エネルギーを増やしていけば、一人当たりエネルギー消費を低下させ、CO2の排出量を削減するのは可能だろう・・・無駄を省くのは日本人の得意技なのだからだ。
その場合、人口減少で20%、一人当たりエネルギー消費で10%できれば、日本のエネルギー消費は28%も減少し、2400㎏程度に減少する・・・世界平均は2000Kg程度なので、平均値に近づく。
人口減少が大きく影響する・・・だから、菅さんが自信を持って「カーボン・ニュートラル」目標を掲げたのかもしれない。

問題は中国だ。
ガソリン車の販売禁止が2035年、カーボン・ニュートラルが2060年でその間には25年もある。
これが意味しているのは、中国の発電構成の変化に時間がかかるからだろう。
EVをいくら増やしても、石炭をバンバン燃やして発電していたら全く効果がない。
しかも悪質な石炭を未熟な脱硫・脱硝発電設備で燃やしている・・・水力発電では三峡ダムの崩落問題もあるし環境破壊もある・・・再生エネルギーが増やすだけで間に合うかどうかは分からない。


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ハザードマップの使い方

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熊本県の球磨川災害は酷かった。
災害が予測されていたにもかかわらず、政治が何もせず結局多くの人の命が失われたからだ。
でも、テレビ朝日の玉川氏の発言・・・「ハザードマップを確認すれば、災害の危険が分かる。ハザードマップ通りに災害が発生していて、危険な地区に住む人は転居すべきだ。」
これって・・・ハザードマップの危険地域に住む人たちは、リスクを覚悟して住むか、安全な場所へ転居すべきだ・・・ということ?
災害の被害者であってもハザードマップの危険地域に住んでいるのが悪い?

でも、多くの人たちはそんなに簡単に地元を離れることはできない。
というのも日本の田舎に住んでみればすぐに分かる事だが、田舎の集落は山あいの低地に広がる。
当然山あいの低地には川が流れ、人々はその水を使ってわずかな土地で農業を行い暮らしてきた。
「ポツンと一軒家」などの番組を見ていると、山の上で暮らす人たちもいることはいる。
しかし、生計を立てるという意味では、山あいの低地に集まって助け合って農業をする人たちが圧倒的に多いはずだ。
言い換えれば日本中の田舎集落はハザードマップの危険地域に多いということだ。
だから、日本中の田舎で土砂崩れや川の氾濫に遭う危険性と背中合わせといえる。

問題はハザードマップの危険地域にあるから転居すべきだ・・・ではなく、その危険地域でどうやって自分や家族の命を守るかなのだろう。

個人的な話だが・・・八ケ岳に住むにあたって、当然のことだが、北杜市のハザードマップを確認した。
地形、地盤の強さ、川や地下水の状態などなどを確認したが、それでも予想外の災害が起こりえるのが今の日本だ。
特に八ヶ岳の伏流水がどこに出ているのか、大雨の後、川の増水がなくても伏流水が突然あふれ出し、弱い地盤で土砂崩れを、さらに家の浸水を招く可能性もある。
また、過去の災害事例も確認した・・・考えられないような事が起こっている。
たとえば、巨大な岩に「〇〇年の洪水で流された大岩」などと書いてある立札があるし、田んぼの真ん中に「〇〇災害の記念碑」という碑が建てられている所もある。
こうした調査にはハザードマップはすごく便利だ。

災害は考えられないような形でやってくる。
と考えると、安全な地域に自分の常設避難場所を確保する必要性は感じる。
常設なので自分と家族の居場所があり、そこに緊急時必要な物資を保管しておく・・・そうすれば、いつ避難しても安心だろう。
ちなみに我が家では、首都直下地震が起きたら家族全員で山梨に避難する・・・山梨で災害が起これば東京に避難する・・・ことになっている。

球磨川の氾濫では、ダム工事の中止が今回の被害を拡大させた可能性も指摘された。
しかし、現実的に多額の資金がかかり、環境破壊の問題もあるダム建設は困難だ。
むしろ、日本のトンネル技術を使って地下水路を作り、川の増水した場合、この地下水路から海に増水分を流す方が費用も抑えられるかもしれない。
日本のトンネル技術は世界レベルなのでそれを使う意味がありそうな気がする。

いずれにしても「ハザードマップの危険地域に住むのが悪い」とはいえないのが現実だ。
「ハザードマップの使い方」の問題だ。


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民主党の悪政が球磨川洪水を招いた?

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物事の因果関係というのは冷徹であり、逃れられない厳しいさを持っている。
公共事業の無駄をなくすということで始まった、10年前の民主党政権の事業仕分け、その影響が今になっていろんな分野で出てきている。
今年になって日本のスパコン「富岳」が世界最高の三冠王になった・・・事業仕分けで「二番じゃダメですか?」と発言した蓮舫氏は、「スピードだけを問う姿勢について発言だった」と言い訳した。
でも、こうしたスパコンの計算能力でコロナの飛沫も気象のシミュレーションも高度化できたのも事実だろう。

そして、「八ッ場ダム」と「川辺川ダム」。
民主党の公約・マニュフェストで「八ッ場ダムと川辺川ダムの建設中止、時代錯誤の大型公共工事は見直す」とした。
確かに無駄な公共工事もあると思うが、災害大国の日本では災害被害を最低限にするための事業はやっぱり必要だった。
とにかく民主党政権下で公共工事は悪者扱いし、むやみに減らした・・・この影響が10年たって出てきた。

当時の国交相・前原氏が建設中止を主張したが、「八ッ場ダム」は結局利根川流域の自治体と国交省が事業検証を行い、前原氏を無視して工事再開を決めた。
一方、「川辺川ダム」は熊本県の蒲島知事が「ダムなし治水」を主張し建設白紙撤回を決め、前原氏も賛同した。

これが大きく明暗を分けることになった。
昨年の台風19号による大雨、八ッ場ダムによる水位調節が利根川水系の洪水・氾濫を回避させたという見方もある・・・反面、前週末の熊本・球磨川の洪水災害では、川辺川ダムの建設中止が大きな被害の遠因になったかもしれない。
熊本県の蒲島知事はダム建設中止から「ダムによらない治水」を検討してきたが、多額の資金が必要で何もできなかったと反省の弁を述べた。
多くの犠牲者と家屋や建物・道路・橋梁などの被害を見て・・・前原氏、蓮舫氏、何を思っているのだろうか?

民主党政権とは何だったのか? 
自民党以外の政権は信用できないと国民に思わせてしまった・・・これが国民の政治選択の幅を狭めてしまった。
これが健全な野党の発展を阻害し、日本の政治を袋小路へと追いやったのかもしれない。


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「西高東低」新コロナウィルス後の世界

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新型コロナウィルスが猛威をふるい、ついにWHOも緊急事態を宣言した。
8000人以上の感染者を確認し、中国国内の死者は212人に上った・・・特に中国人の往来が多いアジアの国で恐怖心が高まっている。
マスクや関連商品がが飛ぶように売れ、訪日中国人はスーツケース一杯のマスクや防護服を買い、店頭から消えた。
こんなパニック的な雰囲気でアジアの株価指数は軒並み下落している。

年初来のアジアの株価指数は・・・香港ハンセン-6.6%、台湾加権ー4.2%、韓国-3.6%、日経平均-1.9%・・・と続く。
欧州の株価指数は・・・英FT100-3.4%、仏CACー2.8%、独DAXー2.0%・・・
米国の株式指数は・・・NYダウ-1.0%、SP500-0.2%、NASDAQ+2.0%

株価指数はきれいに「西高東低」になっている・・・これをどう考えたらいいのだろうか?
直感的に言えることは、新型コロナウィルスの恐怖を織り込む過程でアジア株が売られたということだろう・・・その反面、中長期での中国経済への影響や世界景気への影響などは織り込めていない。
もし、この中国発の世界景気の停滞が起こるとしたら、欧州も米国も同じように下落するはずだからだ。

震源地の中国での感染者数や死者数が毎日急速に増加し、アジア各国はその恐怖に巻き込まれた・・・そして、アジアの株価指数が下落した。
一方、欧州は経済関係は中国に近いが、距離的には離れているためウィルス恐怖感が比較的少ない・・・株価も若干の下落にとどまっている。
そして、アメリカは中国との距離が遠く、過去1年の貿易戦争で米中ビジネスが冷え込んでいるので、多くの投資家がウィルス恐怖は関係ないと思っているのだろう。

新コロナウィルス問題で香港市場が最初に急落したのが1/21、武漢が閉鎖されたのが1/23で、新型コロナウィルスの潜伏期を最長でも2週間とすると、現在の感染者の急増は武漢閉鎖以前に感染した人たちだ。
ということは、潜伏期を越える、武漢閉鎖から2週間経つ2/6以降の感染者数が注目になるだろう・・・武漢閉鎖の効果がはっきりするからだ。
そして、その前に2/2に春節が終わり上海市場が再開する時、どのぐらい下落するか・・・先物市場が織り込んでいるのは7%程度の下落だがもっと下がるかもしれない。
恐怖心理の織り込みには15日(営業日ベース)と一般的に考えられるが、これを当てはめると2/11になる・・・春節明け、上海株の急落から、セリング・クライマックスを迎えると思われる。

しかし、その後が相場的には重要だ・・・本当に中国経済が正常化に向かうのか? あるいは、ヒトやモノの動きが制限され経済活動に影響するのか?・・・という点を見極める必要があるからだ。
実態経済への影響を考えるにはもう少し時間が必要だろう。
じっくりと考えるところだ。


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「自称リベラル」が日本をダメにする

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オーストラリアの森林火災が大規模化し、森林が失なわれ多くの野生動物が死に深刻な事態になっている。
地球温暖化がその原因の一つのように言われ、ここまで深刻化しても世界のリーダーたちは全く関心を寄せないことが世界的な反体制運動につながってくるような時代だ。

しかし、最も国際的な非難を浴びるのが日本ということになりかねない。
東北震災と津波被害以降、54基あった原発がすべて休止、その後厳しい原子力規制基準をクリアした原発が現在9基稼働している。
2013年には原発の休止で火力発電が急増し、温室効果ガス(CO2)の排出が13億トンに達した・・・その後、原発の再稼働とともに減少しているが、火力発電へのウェートがまだまだ高い。
先日のニュースでは四国の伊方原発が「自称リベラル」住民の反対の裁判で休止に追い込まれた・・・その代わりに火力発電が増えるだろう。

要するに日本の「自称リベラル」勢力は原発に反対する一方、エネルギー政策全体を考えて主張しているわけでない。
また、環境派、これも「自称リベラル」だが、世界の潮流にそってCO2排出やプラスティックごみの削減を主張するが、クリーンな原発に対しては無言・・・が、これもまたトータルな政策を考えているわけではなく、化石燃料を燃やすことだけに反対している。

太陽光や風力発電などの自然エネルギーを増やせと主張するが、その発電コストの増加を負担するのは一般家庭だ(大口電力には割引がある)。
一部税金で賄うにしても、法人税減税+消費税増税という税政策や今の税収構造からすれば、結局、最大の税項目となった消費税を通じて一般家庭に負担が集中する。

厄介なのはこの「自称リベラル」で、彼らの局所的な正義感が日本全体の最適化を妨げている・・・そして、それを無視して自分の局所的な正義だけを主張する。
日本の原発の規制基準は世界でも最も厳しい・・・地震のある国では当然だが、この厳しい基準をクリアした原発をきちんと再稼働させていかないと、日本は世界的な環境議論の中で孤立し、グローバルな非難を浴びることになる。
技術革新によって自然エネルギーの利用を効率化すると同時に、日本全体でのエネルギー構成を考えた上で、原発問題と環境問題のソリューションを出していかなければならないのだろう。
それには「自称リベラル」が知的にレベルアップする必要がある。


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災害復興・イン・九州

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九州は毎年のように台風が通過する地域でもあり、阿蘇山、雲仙普賢岳、桜島などの噴火経験があり、熊本地震の記憶も生々しい・・・多くの自然災害に見舞われた地域だ。
でも、九州人は強く、自然災害のたびに力強く復興してきた。
大変な努力があったと思われるが、その記憶を留めるように後世に残している。
下の写真は1991年9月の大噴火と火砕流に巻き込まれた小学校の校舎だ。
そこには児童を誘導する教師と、逃げ惑う小学生が走っている様子が写真で展示されている。
幸い、死傷者はない・・・雲仙岳で最初の噴煙が上がったのが、その前年の11月、1991年2月には噴火口が現れ、5月から大噴火が始まり、6月に火砕流が発生し水無し川を下り、土石流がこの地域を襲った・・・これだけ時間があったにもかかわらず、死者・行方不明者で43人に上った。

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下の写真は火砕流や土石流により埋まってしまった一般家屋だが・・・なんと、家屋の被害は全体で2511棟という膨大な数に上った。
でも、その後、しっかりと復興されている・・・特に南島原市には新しい家が多かったのはそのせいかもしれない。
雲仙普賢岳の噴火の記憶を後世に伝えるため、いくつかの埋没した家屋が展示されている。

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下の写真は熊本地震で破壊された熊本城だが、しっかりと再建に向けて進んでいる・・・ただし、熊本城の石垣の至る所で、まだ、崩れた石垣の大岩がゴロゴロと転がっている。
岩に番号を振って元の位置に戻す復旧工事が進みつつあるとはいえ、まだまだ道半ばの様子だった。
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多くある活火山に伴う噴火や地震、台風の通り道で毎年起こる大雨や水害、多くの災害が起こった九州地域だが、その復興は力強い。
どんな災害にもくじけない不屈の精神が九州にはあるような気がする。


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多摩川ホームレス、その後

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台風19号が襲来し、水びだしになった多摩川河川敷。
サイクリングをしながら、状況を確認してみた。
まだまだ、ダメージが大きく工事の車が行き来きしている・・・汚泥の臭いもきつく、堤防の上から河川敷に入ると臭いがたまらない。

まず、この写真は多摩川の河川敷ゴルフ場。
ネットは自主的に落としたのだと思うが、グリーンやフェアウェイは水が引いたものの残骸がひどく、現在、工事中だ。
奥に見えるのは武蔵小杉の高層マンション街だ・・・多摩川からは非常に近い。
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この写真は少年野球大会をやっていた野球場だ。
水も完全に引いているわけではなく、ところどころ、水たまりが見える。
野球のバックネットが倒れたままで、内野はほぼ冠水状態だ。
野球少年たちは、もちろん、いない。
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ここも河川敷のショートコース。
グリーンはなんとか使えそう。
でも、コースを区切っていた樹木が倒れ、悲惨な状況だ。
工事の車が入り、現在、復旧を急いでいるが、いつになるのかは全く分からない。
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これは、よく見るとネットが見える・・・というわけで、テニスコートだった所だ。
泥で覆われてしまい、当分、テニスができる状態ではない。
原状回復の工事を全く行っていないので、いつまでテニスができないかは不明だ。
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もっとも気になっていたホームレスの住居。
おそらく、ブルー・シートが流されてしまったようだが、ホームレスのオッちゃんたちはしぶとく生き残った。
どこに避難したかは分からないが、ホームレスはホームレスなりの身の処し方があるのだろう。
ついでにテントをどこからか拝借し、ビニールハウス住まいからテント住まいに変わっていた。
しぶとい・・というか生命力が強い。
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しかも、空き缶などの資源ごみもすっかり溜め込み、自転車にはいっぱいの資源ごみの袋を積んでいる。
恐るべし、ホームレス。
てっきり、東京湾に流されたと思ったが、心配は無用だったというわけ。
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なんと、ホームレスのオッちゃんたちの畑も残っていた。
なかなかやるなあ、ホームレスのオッちゃんたち。

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多摩川ホームレスは?

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東京での自転車乗りは、多摩川の堤防に沿ってある人気サイクリングロードか駒沢公園のサイクリングコースだ。
自宅から約6キロほどの所に丸子橋があり、そこからサイクルロードの下流の方に自転車を走らせ、六郷土手の対岸にある休憩所で一休み。
その後、逆にサイクリングロードを登って行き、登戸のあたりにあるセブンイレブンで一休み、飲んだり食べたりしてから、丸子橋に向かい自宅に帰るというサイクリングコースだ。

夏場の多摩川河川敷には多くの人たちがいる。
バーべーキューを家族や友達、様々なサークルで楽しむ人たち。
自転車の乗ったり、ランニングをしたり、犬と散歩を楽しんだりする人たち。
さらに河川敷のゴルフ練習場やショートコースでゴルフ、少年野球、少年サッカー、実にいろんなスポーツを楽しんでいる。
こうした人たちに混じって、ホームレスのオジサンやオバサンがたくさんいる。

河川敷を勝手に占領して、小屋を作ったり、畑を作ったり、釣り場を作ったり・・・
数軒の小屋が密集している集合住宅みたいなものもある。
空き缶や鉄くず、廃棄された自転車やパイプ、様々なゴミをどこからか拾ってきて山積みにされている。
鉄くず等の資源ごみを集めて現金化し、野菜を育て、魚を釣り、自給自足に近い生活をしている。
何人のホームレスがいるのかもよく分からないが、おそらく、20~30人、あるいは数十人程度いるかもしれない。

そんな状態を台風19号が襲った。
河川敷は完全に水没していたので、彼らの小屋や畑や釣り場はすべて跡形もなく消えた。
ホームレスを拒否した避難所があるとニュースは指摘していたが・・・彼らはうまく非難できたのだろうか?
そのうちの一人の遺体が河川敷の木に引っかかって発見された。
でも、それはニュースにならない・・・16日のニュースでは全国で台風19号による死者は74人、神奈川県では14人としている。
その14人のうちに彼らは何人、入っているのだろうか?・・・それとも行方不明にカウントされているのだろうか?
おそらく、カウントされていないだろう・・・住民票もない連中だし、川崎市も実態をつかんでいないかもしれない・・・国民としてカウントされていないのかもしれない・・・だとしたら憲法の基本的人権の問題だ。

彼らの多くは大雨で水カサが増した多摩川の急流に流され、東京湾に沈んでしまったのではないだろうか?
なんか、気になってしまう。
別に彼らを擁護するわけではない・・・多摩川では行政の言うことも聞かず、勝手に河川敷を不法占拠してきた連中だ。
でも、やっぱり気になるので、落ち着いたら多摩川のサイクリングロードを走って、彼らの集落がどうなっているのか確かめてみたい。
意外としぶとく復旧しているかもしれない・・・と思いながら・・・。


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災害列島、ジャパン

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台風19号は凄まじい雨と風だった。
北杜市もレベル4の避難勧告が発令され、近所にあるスピーカーから「避難勧告が出たので、早めに避難してください。命を守る行動をしてください。決して外出しないでください・・・」と繰り返し、繰り返し、大きな音が流れていた。
「・・・???」・・・「外へ出るな」と「早めに避難しろ」って矛盾してないかい?
結局、避難をせずに飼い犬と家にいることにし、何回も夜起きて周囲の状況を確認するという不安な一夜を過ごした。

テレビで気象庁の言う通りで、大災害はすでに始まっていた。
「多摩川が危険水位だ」をはじめ、千曲川、荒川、入間川、そして、うちの近所にある目黒川も危険だとテレビで繰り返していた。
結局、多摩川が氾濫し、千曲川・那珂川・・・場所も全然違う10河川が氾濫した。

でも、目黒川だけは再三危険だと言われ続けながら、氾濫を避けた。
目黒川は都心の大きなコンクリート水路のような堤防もない川だが、危険水位と言われながらも氾濫しなかった。
ここに知恵があるような気がする。
30年ほど前だと思うが、目黒川が氾濫した時は五反田地域全体が浸水し、五反田駅の地下鉄ホームが水没した。
その対策として、目黒川の地下に巨大な貯水池(地下3層か4層あると思う)が作られている・・・雨が降って水位が上がると、まず、1層に貯水池に水を入れる・・・そして、さらに降ると2層、3層の貯水池に入れる。
今回、危険水位でも大丈夫だったのは、こうした知恵があったからだ。

多摩川も過去には洪水が多く発生し、「岸辺のアルバム」というドラマにもなった河川だ。
当然、堤防などが整備され、対策が打たれてきた・・・でも、今回も堤防を越えて氾濫した。
台風15号の時も同じだが、千葉で風速40mまで耐えられるはずだった電柱がバタバタと倒れた。
「想定外」の風だったのだろうし今回は「想定外」の雨だったということだが、これだけ「想定外」が普通になると、もう「想定外」は許されない。
目黒川じゃないが、上流に巨大貯水池を複数作る(下流では住宅が多く大きな土地がない)ぐらいの災害対策が必要になるということだろう。
となると、「想定外」の費用がかかる。

結局のところ、太平洋の海面温度の上昇=温暖化が問題だが、巨大台風への対策としては二つしかない。
一つは根本的な温暖化対策を徹底してCO2を削減することであり、もう一つは対症療法で費用をかけて水害対策をすることだが、そろそろ、日本人は選択しなければならないだろう。
生活水準を引き下げてもCO2削減に取り組むのか、高い税金を払って高度な災害対策をするのか、あるいは両方をするという選択になる。


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自然災害リスクを考える(2)

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日本株投資をする上で避けて通れない「自然災害リスクを考える」の二回目だ。
百貨店販売で確認してみよう。
  全国 YOY 札幌 YOY 大阪 YOY
Jul-18 513220 -6.10% 13313 -2.60% 12454 -1.70%
Aug-18 411802 -0.20% 11981 1.10% 10673 5.00%
Sep-18 419751 -3.00% 10868 -11.10% 9872 -4.10%
Oct-18 472162 1.70% 12880 -1.40% 11766 4.60%
Nov-18 530419 -0.60% 13987 4.10% 12320 0.00%
Dec-18 530419 -0.70% 18640 0.20% 18083 2.20%
金額は百万円、YOYは前年同月比%

全国の百貨店販売はずっと伸びていないが、札幌と大阪は海外からの訪日客で比較的堅調な地域だ。
この堅調な地域に昨年9月台風と地震という災害が襲った。
札幌と大阪の両地域ともに9月の百貨店販売は、札幌で前年比-11%、大阪で-4%と大きなダメージとなった。
しかし、大阪は9月に100億円割れから、10月には117億円と急激に回復した・・・前年比でも+4.6%と好調なペースに戻っている。
この復元力の強さは注目に値するだろう。
一方、札幌だが、9月の販売は108億円、前年比-11%と大きく減少した・・・10月が128億円前年比では-1.4%で、11月の販売数字で大きく戻し、139億円+4.1%と前年比でも大きなプラスとなった。
災害でダメージを受けた小売り売上は、1~2か月で回復しているといえる。

次にホテルの客室稼働率
 大阪   Jul-18 Aug-18 Sep-18 Oct-18 Nov-18 Dec-18 累計
客室稼働率 実績 96.5 96.6 72.2 96.2 94.8 96.2 92.8
  YOY -0.9 -0.6 -22.5 -0.4 -1.7 -1 -2.9
ADR 実績 19809 20401 16589 18261 19026 20362 19469
  YOY -1316 -1615 -459 -1958 -1213 -1192 -384
 神戸                
客室稼働率 実績 85.4 93.4 79.1 86.8 90.9 85.9 84.8
  YOY 1.1 2.7 -5.8 2.7 4.5 1.7 0.8
ADR 実績 15577 20542 16421 17075 17826 19480 17166
  YOY -1808 -902 479 -630 52 -858 161
  札幌                
客室稼働率 実績 88 91.9 66.1 83.1 77 89 82.2
  YOY -1.1 -0.6 -21.8 -1.3 -2.5 -1.9 -2.4
ADR 実績 17814 17448 13505 12311 11906 13446 13747
  YOY 349 955 -1476 125 1504 568 619
なんば:なんばオリエンタルホテル、神戸:神戸メリケンパーク、札幌:メルキュール札幌
客室稼働率は%、ADRは平均客室単価で円、YOYは前年同月比実額

ホテルの稼働率でみると、災害の影響は大きい・・・大阪のなんばオリエンタルホテルは台風21号の被害が出た9月に稼働率が72%と90%台の稼働率から大きく落ち込み、客室単価もそれまでの2万円近い水準から下落し、1.6万円台に落ち込んだ。
しかし、回復も早く、翌10月には96%の稼働率と客室単価1.8万円台、11月には95%の稼働率と1.9万円台の単価と通常レベルに戻った。
神戸のメリケンパークホテルも同様に落ち込んだが、翌10月には稼働率も従来水準に戻り、客室単価も2か月で従来水準に戻った・・・関西地域の回復力の強さが確認された。
札幌のメルキュール札幌も9月の落ち込みが厳しく、稼働率では60%台まで低下、客単価も大きく下落した・・・大阪のホテルに比べ戻りが鈍いが、北海道は冬に入りオフシーズンに入ったことが影響しているだろう。
10月-12月の数字を見ると、稼働率で前年比若干のマイナス、客室単価は前年比プラスまで回復している。

結論として言えるのは、総じて日本企業の災害からの回復は非常に速いこと、さらにインバウンド客の増加というトレンドに乗っている地域では災害からの復旧だけでなく短期間で前年比プラスにまで回復しているという事実だ。
津波による広域の破壊、原子力発電の放射能漏れなどがなければ、かなりの被害でも日本企業は1~2か月で対応できることが証明された。
今年もまたどこかで自然災害が起こる可能性があるが、日本企業の災害対応力の高さを考えると、投資家としては災害リスクには逆張りで対応できると思う。



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自然災害リスクを考える(1)

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日本株への投資の大きなリスクの一つが自然災害だ。
毎年のように台風や地震があり多くの被害が出ている・・・昨年9月の台風21号と北海道胆振東部地震の被害は特に大きく、関西と北海道の両地域には大きな爪痕を残した。
9月4日台風21号。
関西地方を直撃し、停電が145万戸、死者9名、重傷者46名、軽傷者897名と甚大な被害が出た。

さらに関西空港では滑走路は浸水しただけでなく、係留中のタンカーが流され橋梁に激突したため、交通が麻痺し3000人が関空ターミナルに取り残されてしまった。
航空便も大混乱で4日に979便が欠航、5日は325便が欠航、6日は欠航なし(他の空港へ回避したと思われる)、丸3日間も空港機能が停止してしまった。
空港の正常化が始まったのが9月7日でB滑走路から発着が始まり、完全に正常化するまで1週間を要した。
大阪や神戸での停電や交通の混乱が観光客を直撃し、関西圏の商業施設やホテルなどの宿泊施設も相次ぐキャンセルで売上げ減少が深刻化した。

もう一つは北海道の胆振東部地震。
台風21号のわずか二日後9月6日のことだった。

地震とともに発生した北海道電力の主力発電所である苫東発電所が運転を停止し・・・この停止によって北海道全域が停電という前代未聞の被害を受けた。
死者41名、重傷者15名、軽傷者674名の人的被害とともに、千歳空港では7日に167便欠航、8日に44便欠航となり、国内線は7日から順次、国際線は8日から再開した。
でもこれで札幌周辺の観光客はキャンセルが相次ぎ、大きな影響を受けた。
あれから4か月経過し、各企業の公開データや決算数字でいろんな事が確認できるようになった。
投資家は日本に投資する以上、自然災害のリスクを受けるわけだが、過去のデータをきちんと整理しその影響度をきちんと把握し理解すべきだと思う。

まずは、JALの決算データから四半期ごとの旅客収入、旅客数、単価を拾ってみたのが、下の表だ。
       1Q/FY18 2Q 3Q YOY
国際線 収入(億円) 1248 1443 1342 14.60%
  旅客数(千人) 2251 2353 2267 4.80%
  単価 55441 61346 59208 9.40%
国内線 収入(億円) 1172 1508 1365 2.30%
  旅客数(千人) 8297 9110 9029 3.20%
  単価 14137 16555 15125 -0.90%

9月には関西空港の閉鎖と欠航、さらに千歳空港の閉鎖と欠航と二重苦だったが、2Q(7-9月期)の数字は特に影響が見られない。2Qに含まれる夏休みの好調が9月の災害被害を相殺したものと思われる。
3Q(10-12月期)の国際線は前年比二けたの収入増と比較的堅調だが、国内線はやや低調で旅客数と単価ともに2Qに比べ落ち込みが見られる。
前年比では収入が2.3%の伸びと低いし、単価は-0.9%とマイナスになった。
9月の災害を受けて10月に国内旅行のキャンセル等が出たかもしれない。
しかし、国際線の方が全く影響が出ていないのは、好調なインバウンドがマイナス影響を相殺したといえるだろう。

次回は災害が百貨店売上にどう影響したかやホテルの稼働率にどう影響をしたかを数字を使って考えてみよう。



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日本のホテル、災害からの回復力

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今年は台風の被害あり、地震の被害あり、火事の被害あり、たいへんな年だった。
今年の漢字が「災」となったのも分かる気がするが、その災害をどう付き合うか日本人の大きな課題なのだろう。
地震では、6月の大阪北部地震、小学校のコンクリート壁が崩壊し児童が下敷きになった。
7月の集中豪雨、真備町があっという間に水没、9月の台風21号、タンカーが橋に接触し関西空港が水没し機能を停止、そして、9月北海道胆振地震、北海道全域での停電・・・・

9月の関西空港の閉鎖では、多くのアジアからの観光客が足止めを余儀なくされ、多くのツアーや宿泊予約がキャンセルされ、大阪中心に関西で大きな被害が出たし、同じく北海道胆振地震でも札幌などのホテルではキャンセルが続出し、大きな被害が出た。
特に空港が一時的に閉鎖された関空や新千歳では観光客のツアーのキャンセルが相次いだ。
9月の大阪と札幌の状況から考えてみよう。

大阪や神戸や札幌のホテルの稼働率や客室単価をリートの開示資料から影響を考えてみよう。
9月の客室稼働率を見ると、それまでの80-90%台のほぼフル稼働という状況から一変し、15-25%も一気に稼働率の低下が見られた。
神戸では93.4%→79.1%、大阪96.9%→72.2%と関空の一時閉鎖で海外観光客のキャンセルが相次ぎ、稼働率は10%以上の急低下となった。
札幌でも北海道地震の影響が大きく、91.9%→66.1%と稼働率の急低下が顧客離れの激しさを物語っている。
客室単価(ADR)も前月から4000円程度の下落が見られ、稼働率の低下と客室単価の下落のダブルパンチとなっている状況がよく分かる。
一部屋あたりの売上高は、6000円から8000円程度減少し、ホテルの営業を直撃している。

しかし、この台風21号や北海道地震など災害の影響は、10月には稼働率も客室単価も戻していてほぼ1か月で急速な改善を見せた。
特に大阪のなんばオリエンタルホテルの10月の稼働率は96.2%と大幅に回復し、一気にほぼ満室の状態まで戻した。
北海道はやや影響が長引いた感じで、メルキュール札幌は稼働率は83.1%と年度平均を回復したが、客室単価は12311円と低く、割引きして顧客を集めたといえる。
総合して、災害ダメージからの回復が早いといえるだろう。
もちろん、災害は地域全体にダメージが大きいが、個々のホテルの対応は迅速で素晴らしいと思う。
また、年度平均を前年比で見ると、これほどの災害があったにもかかわらず、神戸では稼働率が前年比プラスだし、大阪と札幌でも2-3%のわずかな低下にとどまっている。
ここが日本のホテルの災害に対する強さだろう。
リートの投資では、災害は大きなマイナス要素となるので、災害からの復旧の迅速さもリートを選別する重要な基準になるだろう。

神戸メリケンパークオリエンタルホテル
Jul-18 Aug-18 Sep-18 Oct-18 年度累計
客室稼働率 実績(%) 85.4 93.4 79.1 86.8 84.1
前年比(%) 1.1 2.7 -5.8 2.7 0.3
ADR 実績(円) 15,577 20,542 16,421 17,075 16,855
前年比(円) -1,808 -902 479 -630 269
なんばオリエンタルホテル
Jul-18 Aug-18 Sep-18 Oct-18 累計
客室稼働率 実績(%) 96.5 96.6 72.2 96.2 92.3
前年比(%) -0.9 -0.6 -22.5 -0.4 -3.2
ADR 実績(円) 19,809 20,401 16,589 18,261 19,419
前年比(円) -1,316 -1,615 -459 -1,958 -219
メルキュール札幌
Jul-18 Aug-18 Sep-18 Oct-18 Nov-18
客室稼働率 実績(%) 88 91.9 66.1 83.1 82.1
前年比(%) -1.1 -0.6 -21.8 -1.3 -2.4
ADR 実績(円) 17,814 17,448 13,505 12,311 13,950
前年比(円) 349 955 -1,476 125 543





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「酒田五法」などの相場テクニックに直結する相場格言をより多く取り上げました。 当ブログでも使った「最後の抱き線は心中もの」、「遊びの放れは大相場」、「放れて十字は捨て子線」など、実戦で使える格言を多く解説しています。 ケイ線に興味のある方、テクニカル分析に興味のある方、是非一読をお勧めします。
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PERやPBRなどバリュエーションを理解し割安/割高の実践的判断の基に理論的な株式投資を解説します。 割安とは将来のリータンを示すのか、単に成長性がないというだけなのか、事例をもとに解説します。 株式投資の基礎として大切なもので、是非一読をおすすめします。
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