
問題銀行だったクレディスイス(以下CS)はUBSに買収されることになった。
でもこれで一件落着とはいかない。
投資家の損失は巨額で、その損失処理のための益出しが市場に影響するからだ。
まず、CSの投資家を考えてみよう。
UBSの買収額は約4200億円とされているが、これはCSの最終時価の4割とされ、結局投資家はCS時価総額の6割の損失を被った・・・およそ6300億円の損失。
さらにCSの劣後債(AT1債)が158億ユーロあり、これが資本に組み入れられていた。
これは全額損失となる・・・およそ2兆円の損失。
CS関連だけで、投資家は2兆6300億円の損失を被った。
この損失は評価の問題ではなく実現損なので、投資家はその処理をしなければならない。
何か利益の出ているトレーディング商品を売却して損失の穴埋めをしたり、不動産などの資産を売却して益出しする場合もあるだろう。
今回はこれだけではない。
米国で起こった銀行破たん、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行。
預金者は全額保護されるが、投資家は全く保護されない。
時価総額分の株式が評価ゼロとなり全額損失になる。
シリコンバレー銀行の最終時価は2.5Bドル・・・およそ3300億円の損失。
シグネチャー銀行の最終時価4.3Bドル・・・およそ5700億円。
これらはすでに益出しをしていると思われるが、1兆円弱の損失処理をしなければならない。
CSと米銀関連の損失の合計は4兆円以上の金額に達すると想定される。
この損失の穴埋め売りがどう市場で吸収されるのかがポイントだ。
まずが利益に出ている銀行セクター内で益出し売りが出る、当然、銀行セクター内で高値にあった日本の銀行株はターゲットになっただろう。
そして長期上昇してきたSP500連動ファンドやACWI連動ファンドなどのインデックス商品がターゲットになるだろう。
もちろん4兆円程度の損失では全く致命傷にはならない。
それでも投資家の損失カバーの売却が出ているうちは市場は不安定にならざるをえない。
グローバル投資家の動きは素早い。
素早く動かないと他の投資家に負け、より安い価格で売らなければならなくなるからだ。
こうした損失カバーのグローバル株式売りが出ているし、その一部が日本株にも来ていると思われる。
それが一巡したところで、いよいよ需給の反転、クライマックスが見えてくるはずだ。
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