株山人の投資徒然草

大手運用会社をリタイアし、八ヶ岳に住む株山人の日記

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株を職業にして38年、株式投資の楽しさを個人投資家に伝えたい。
Kindle版の「株式需給の達人(おもしろ相場格言編)」を出版しました。
既刊の「株式需給の達人(実践的バリュエーション編)」「チャートの達人」「個人投資家の最強運用」「株式需給の達人(基礎編)」「株式需給の達人(投資家編)」とともに一読をおすすめします。

日本株のアノマリー

「節分天井ー彼岸底」の新しい仮説(2)

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「節分天井ー彼岸底」の新しい仮説を検討してみたい。

第一のポイント・・・強い季節性を持っていたインフルエンザウィルスと同様に、新型コロナも季節性を持っているという仮説だ。

初冬に感染が始まり、2~3月にウィルスの拡散がピークに達する、そして暖かくなると減少するというインフルエンザ・サイクルが新型コロナでもいえるのかどうか?
しかもインフルエンザと同様に素早い変異・・・すでに武漢型から始まり、欧州型、英国型、南アフリカ型、ブラジル型と相当なスピードで変異した。
さらに、インフルエンザと同様に絶対的に有効なワクチンができないかもしれないことだ・・・変異が早いウィルスは変異株ごとにワクチンを変えなければならないかもしれない。

第二のポイント・・・このウィルスの季節性に合わせて経済指標の季節変動が起こるかもしれないという仮説だ。
19年10-12月期はトランプ政策で株高、そして、20年1~3月期には反動とともに新型コロナによる景気悪化で株価が調整した。
20年10-12月期はバイデン新大統領への期待で株高・・・21年の春は新型コロナ感染拡大やオリンピックの中止懸念で日本の景気は弱含みになる・・・株価も調整しやすい状態になるかもしれない。
その後は夏から秋にかけて新たな政策期待とともに景気回復期待が生じ株高となる・・・政策期待の変化でこうした株価サイクルを作るかもしれない。

簡単にウィルス・サイクルの新しい仮説を示すと・・・
10-12月期に株高が始まり・・・新春にグローバル資金が活発化し上昇相場・・・その需給の反動とウィルス・サイクルによって「節分天井ー彼岸底」・・・そして4月から再び財政政策への期待で上昇する・・・夏場の夏枯れを経て景気回復で年末に上昇する。
第一の関門が東京オリンピックの開催の是非だろう・・・オリンピックが開催できないとなれば、観光業、ホテル業、インバウンド消費関連業、多くのサービス産業が景気の足を引っ張る。
場合によっては大量の倒産が起こる可能性もある。

このウィルス・サイクルは仮説にすぎない。
でも、新仮説ができるとしたら、まずは2~3月の相場で、日本の景気を占うことになるかもしれない。


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「節分天井、彼岸底」の新しい仮説(1)

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武漢で新型コロナの感染爆発が起こってから、およそ1年になる。
その1年で、世界の感染者数は9500万人を優に超え1億人にせまり、感染による死者数は200万人を越えだ。
新型コロナウィルスはとんでもない感染症だった。
ざっと振り返ってみる。

武漢から拡大した新型コロナは2月には日本に上陸し、欧米でも感染が広がり始めた。
特に中国と関係の深い(中国依存が髙い)国、一帯一路の要衝国であったトルコ、イラン、イタリアなどに感染が伝播された。
そして、3月に入ると欧州全域で米国や米州全域で感染が拡大していった。
この状況下で、世界の株価は1月末を高値として下落に転じ、3月末にボトムを付けた。

なんか、昔の相場格言、「節分天井、彼岸底」を思い出すような展開だった。
もともと「節分天井、彼岸底」は米相場の言い伝えで・・・
秋の収穫時期から時間が経ち、節分の頃には米が足りなくなるから米相場が天井を付ける・・・そして、春の種まき前の3月に底値を付ける。
これを応用して、新年の株買いが一巡する節分の頃に天井を付け、年度末の売りが一巡する彼岸の頃に底値を付けるという「日本株の有名なアノマリー」だ。

新型コロナ禍は多くの人たちの想像を越えて世界に拡散している・・・その感染のスピード、その変異の恐ろしさ、感染爆発期間の長さ・・・
10~11月にフランスで始まった欧州の感染爆発から3か月経ったが、英国で感染爆発を起こし、欧州地域の感染爆発は全く収束していない。
さらに武漢型でスタートし、欧州型、英国型、南アフリカ型・・・様々に変異を繰り返して感染を広げてきたウィルスに人類は後手後手の対応にとどまっている。

そんな状況で2~3月という時期を迎える・・・北半球の冬、コロナだけでなくインフルエンザやその他のウィルスの動きが活発化する。
この季節性に合わせて投資家の期待度が変化するとしたら、今年も「節分天井ー彼岸底」の古いアノマリーがコロナ禍の現代に蘇るかもしれない。
米国ではバイデン政権が誕生し1.9兆円の経済対策が打たれるが、コロナの収束が見通せないとしたら・・・。


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たとえば、大発会天井の可能性

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2021年の相場が始まった。
リスクとリターンのバランスの取り方がかなり難しい相場になると覚悟している。
それでもリスクを避けて何もしないという選択肢はない・・・10%以上上昇するチャンスもあるからだ。
しかし、一方10%程度の調整の可能性はいつでも存在している。
昨年から期待で上昇してきた相場なので「投資家の期待」が変わると相場も変わる。
その分、難しい相場になる。

第一の点、40%以上の増益が達成できるか。
今期、早い段階でワクチンの効果が現れ、欧米を中心に新型コロナの感染が一巡してくる。
海外との移動制限が解除され、東京オリンピックが開催できる状態になる。
こうなれば企業活動が正常化し40%以上の増益が見えてくる。
いずれにしても楽観的なシナリオであるのは間違いない・・・この楽観に疑問が生じたら???

第二の点、2022年以降の景気基調がPER水準に影響している。
日経平均のPERは25倍、TOPIXのPERは22倍、NYダウのPERは24倍、NASDAQ100のPERRは32倍・・・
この高いPER水準は、2021年の企業業績の回復だけでは説明できない。
さらに2023年、2024年の力強い回復・・・長期のポストコロナの経済成長を織り込んでいる水準だ。
投資家がこの期待を維持できればPER20倍以上で推移するが・・・???

第三に政策変更の可能性だ。
今のところ、FRBもECBも日銀も量的緩和を続ける方針に変更はない。
財政政策も米国の追加予算90兆円が実施され、欧州も日本も中国も財政拡大に積極的だ。
これを変更するとしたら、ジャブジャブのカネ余りでインフレが生じる可能性が出た時、基軸通貨が売られ資本流出の懸念が出た時、逆に、新型コロナ騒動が一巡し主要国政府が財政均衡を考え始めた時・・・・???

今年の相場の難しいところは、バブル的な需給相場が続き株価がさらに上昇する可能性があるし、また調整する可能性もある・・・この両方が常にあることだ。
投資家の期待が行き過ぎだったと分かった時、インフレや通貨変動などで政策がブレる可能性が見えた場合、いつでも天井を付ける可能性がある。
その意味では、2021年大発会が天井だったという可能性もないわけではない。


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株式需給の達人(おもしろ相場格言)
「酒田五法」などの相場テクニックに直結する相場格言をより多く取り上げました。 当ブログでも使った「最後の抱き線は心中もの」、「遊びの放れは大相場」、「放れて十字は捨て子線」など、実戦で使える格言を多く解説しています。 ケイ線に興味のある方、テクニカル分析に興味のある方、是非一読をお勧めします。
株式需給の達人(バリュエーション)
PERやPBRなどバリュエーションを理解し割安/割高の実践的判断の基に理論的な株式投資を解説します。 割安とは将来のリータンを示すのか、単に成長性がないというだけなのか、事例をもとに解説します。 株式投資の基礎として大切なもので、是非一読をおすすめします。
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