
6/15まで週次データ
前農水相江藤さんと小泉さんの違いは何だったのだろう?
国会議員と支持基盤・農協との関係の違いだったように思う。
江藤氏の備蓄米放出は入札方式でJAが95%を落札したが、市場には出回らなかった。
これは備蓄米を政府倉庫からJA倉庫に移しただけのことで、いずれ政府の買戻し方針によって逆にJA倉庫から政府倉庫に戻り、何事もなく「平和な実績作り」が行われるはずだった。
しかし国民の怒りが収まらず、小泉農水相が随意契約で強引にスーパーや大手小売りを通じて市場に備蓄米を放出した。
その結果、備蓄米が5キロ2000円程度で店頭に並び消費者に大人気に、全国の平均価格も
3000円台半ばに戻った。
でも小泉さんの正念場は「今年の新米」だ。
店頭コメ価格が下がった最大の要因は、店頭での備蓄米が50%、銘柄米が50%と、ほぼ半々で並んだことで、銘柄米自体は5キロ4000円台であまり下がっていない。
地元の人たちと話していると、昨年の新米はJAに出荷すると30キロ8000円、大手流通業者に出荷すると30キロ1万円だったという。
今年の新米は大手流通業者が30キロ1万5000円程度の値段を提示しているらしい。
地元農家にとっては出荷値段が50%上昇するわけで表情が明るい。
おそらくJAも30キロ1万2000円を越える値段にせざるをえないだろうと農家は見ている。
小売値段がどうなるかは分からないが、玄米出荷値段が5キロで2000円だとすれば、それに中間マージン(精米や流通コスト)を加えたら5キロ4000円以上になってしまうのではないかと思う。
小泉さんは今年の同じような備蓄米の放出はできないので、あとは米国産米を輸入拡大にするぐらいしかない。
トランプとの関税交渉で関税ゼロで米国産米を自由に輸入すれば米国は喜ぶだろう、もしかしたら自動車関税を引き下げてくれるかもしれない。
しかし、国内では農協票が自民党離れを引き起こし政治がガタガタになる。
小泉さんが正念場に直面する
5キロ平均3000円台で安定させるには、銘柄米100%だけでは難しい。
コメ輸入のミニマムアクセス分を増枠して、コメ輸入を大幅に増やす、そして、米国産米と日本産米をブレンド米にして3000円台で売るぐらいなのかもしれない。
選挙前にはこの話はできないだろうけど・・・
PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S
過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5
正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本

https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0
ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD
需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM

にほんブログ村