
「戦争反対」「憲法改正」を掲げるデモに全国160ヶ所で同時発生したとニュースになっている。
イラン戦争で多くのイラン市民が犠牲になり、イスラエルのヒズボラ攻撃でもレバノン市民千人以上が亡くなった。
わざわざデモで「戦争反対」と言わなくても、多くの日本人も欧米人も「戦争賛成」と言う人はいないだろうと思う。
なんかいつものことだが、「戦争反対」が「平和憲法=9条を守れ」になる。
でも、憲法は拡大解釈がされ、集団的自衛権までは国会で決議されている。
憲法9条を改正したとしても「侵略戦争のできる国」にはならず、今までの法解釈(自衛隊を軍隊として承認するとか、集団的自衛権で反撃できる、など)を憲法上で明確にするだけの話だろう。
「戦争」をイメージすることは簡単で、ガザ地区でもレバノンでもイランでも多くの爆撃シーンが報道されているし、ウクライナの惨状も写真で見ることができる。
でも「平和」をイメージすることはかなり難しい。
「白い鳩」でも「広島の平和記念」でも「ラブ&ピース」でも「平和」は伝わらない。
「平和」にはコストがかかる。
何もしないで「平和」なら最高だが、そうはいかない。
特にプーチンや金正恩、あるいはトランプがいる世界では、軍事力は最大の政治権力だ。
プーチンも金正恩もトランプも、おそらく習近平も自国の軍事力を好き勝手に使える立場にいる。
これが政治権力の源泉になっている。
こうした世界で日本が平和を目指すには、大きな代償を支払う覚悟がいる。
日本が戦後一貫して戦争に巻き込まれず平和でいられたのは、憲法で戦争放棄したからではなく、日米安保条約が守ってきたからだ。
米軍は日本にある基地に通常軍も核兵器も持ち込んでいるし、背後にいる米軍が怖くて日本に手を出せない。
国際平和は「バランス・オブ・パワー」と「集団安全保障」で成り立っている。
敵が軍拡に走れば、自分も軍拡に走るしかない、敵が核兵器を持てば自分も核兵器を持つしかない。
国家の集団間で軍事バランスを取ろうとしたのが集団安全保障で、考え方は一緒だ。
冷徹な国際政治、その中で「バランス・オブ・パワー」と「集団安全保障」を維持してきた。
主要国が軍事費をGDPの5%に高める現在、平和を維持するためのコストは一段と高額になっている。
憲法9条があってもなくても平和を維持しなければならない。
それでも侵略戦争を放棄することは重要だ。
でも自衛隊を合憲にして自衛のための軍備を憲法上も認めることはもっと重要だ。
憲法改正への意見を見ると、20代〜30代の「反対」が増えている感じだ。
ネット社会では誰でも自分の意見をネットで表明することできる。
自分の意見を言うことは良いこと。
日本の将来は、高市さんの手にあるわけではなく、次世代の若者の手の中になる。
よく考えてほしい。
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