
日銀は昨年9月に保有するETFの売却プランを公表した。
株式ETFは簿価で37兆円、時価では高市ラリーも含めると90兆円に近いかもしれないが、毎年簿価3300億円づつ処分する。
JリートETFは簿価で6554億円、時価では8000億円を超えるとは思うが、毎年50億円づつ処分する計画が公表された。
Jリート市場は時価総額で16兆円程度の小さい市場で、日銀のJリート処分が意外と影響する。
実際に売却が開始されたが、Jリートの引値にストレスを掛けているようだ。
まずはJリートETFのトップ3ファンドの純資産を比べてみよう。
純資産額 利回り 過去1年リターン
NEXT FUNDS Jリート 5651億円 4.05% +21.6%
i SHARES CORE 4054億円 4.10% +21.6%
MAXIS Jリート 2388億円 4.15% +16.1%
合計 1兆2093億円
上記の3つのETFが純資産の上位3銘柄だが、その純資産は合計で1兆2093億円。
日銀のJリートの保有が簿価で6554億円、時価では8000億円あるとすると、JリートETFの純資産の3分の2ぐらいの規模感になる。
長期的にJリートETFの3分の2が売られると考えたら、結構な量だと思う。
次に日銀ETFの売却インパクトを考えてみよう。

毎年50億円(簿価)の処分はおよそ60億円(時価)で、毎月5億円程度の売りだ。
月間で5億円程度では市場の需給に大きな影響はない。
しかし、日銀の保有リートの中には保有割合が10%近い個別銘柄もあり、マーケットインパクトは銘柄によって異なる。
ここが問題で、引値に集中して発注された場合、意外な値動きをする可能性も否定できない。
基本的な売却の流れは、まず日銀のETF売却を証券会社の自己勘定で受ける。
そして売りを受けた証券会社の自己勘定で一旦保有した後、引値オークションで発注する可能性が高い。
引値オークションは大量に一度に売却できるからだ。
しかしリスクはある、出来高の少ない銘柄ではザラ場の値動き範囲を越えて引ける場合もありえる。
「ザラ場にない安値引け」、とんでもない価格で引ける可能性も頭に入れておきたい。
個別銘柄の市場インパクトが大きい銘柄は、日銀が9%保有する福岡リート、ジャパンエクセレント、日本アコモデーション、ユナイテッドアーバン、東急リアル、日ロジスティックス、野村不動産マスターなどだが・・・
ちなみに日銀のJリート売却はすでに始まっている。
1月31日までに1億0762万円、2月10日までに1億3582万円、合計で2億4344億円売却した。
最近のJリート市場では、引値オークションで安く引ける日もあり、予想以上に日銀の売りがストレスになっているのかもしれない。
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