
香港ハンセン指数の日足。 酷い下げだ。 香港の「民主改革の女神」と呼ばれた周庭さんが香港を去り、カナダの大学院に進学するとともに亡命すると報じされている。
雨傘運動から始まる、香港の学生による反中国化運動の中心的な女神だった。
共産党の「香港の中国化」方針に対して、民主主義の香港を守ろうとしたジャンヌダルクみたいな象徴的な女性だった。
厳しい妨害、投獄を経験をしながらも香港の自由を守る活動を続けていくと思われていたが、今回の彼女の香港脱出、亡命で大きく香港の運命が変わってしまうだろう。
二つの中国を守る、香港の自由や自治を守る人はもう誰もいない。
アヘン戦争以降、英国領になり99年の租借の期限が切れ、二つの中国(1国2制度)による自由で高度な自治が認められたはずだった香港。
その香港はもう消滅してしまった。
筆者はアジア株の運用責任者だった時、毎月香港に出張し、自らリサーチし、アナリストやファンドマネジャーと議論をした。
この頃の香港はまだまだ英国の雰囲気を残していた。
オフィスのあった中環(セントラル)から湾仔(ワンチャイ)の方にブラブラ行くと、英国風のパブが並ぶ一角があり、パブでよくビールを飲んだ。
また銅ら湾(コーズウェイベイ)の海鮮レストランもよく行ったし、海を渡った反対側にある尖沙咀(チムサーツィ)の露天市も雰囲気が良くてよく行った。
その頃の香港はまだ英語が通じる場合もあった。
ここ5~6年香港に行っていないが、たぶん、女神を失った香港は大きく変貌していると思う。
本格的な「中国化」が始まっているだろう。
共産主義が幼児教育で叩き込まれ、マンダリン(中国標準語)を話すことを強いられているかもしれない。
香港ドルは米ドルとのペッグ制で運用されているが、香港ドルも人民元に飲み込まれてしまうだろう。
李嘉誠氏など香港の富豪たちはこの事態を予測し返還後どんどん資産を海外に移してきた。
でも中流階級の人たちは現在進行形で資産を海外移転しているのだろう。
その一部は東京の高級マンションや軽井沢の不動産に流れている可能性もある。
そして、香港ハンセン指数は・・・悲惨だ。
過去15日間、ほとんど毎日のように下落し、香港株だけが昨年秋のグローバル市場のボトムに接近している。
この15日間、ほとんど反発することもなく下落歩調・・・ということは毎日毎日香港株を売却し続けている投資家がいるということだ。
「女神の亡命」は・・・香港という巨大な富を貯めこんだダムが決壊したような感じを覚える。
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