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ここ数回は田舎暮らしは安上がりなのか?というテーマで考えてきた。
最初に衣・食・住のうち食のコストを取りあげた。
ワシの結論は全体として田舎は安いわけでないが、旬の食材、新鮮な野菜や果物は都会と比較すると、ムチャクチャ安く味も美味しい、旬のモノを食べれば安上がりで豊かな食生活が送れるということじゃ。
そして、住のコストだが、家を持ってすぐにかかる登記費用、さらに税金(不動産取得税、固定資産税)はなぜか都会の税金と比べメチャクチャ安い。
八ヶ岳地域は冬が寒い寒冷地に分類されているので、都会とな異なるエネルギー事情がある。
光熱費を中心に寒冷地の事情をみてみたい。

まず暖房費。
冬はマイナス10度ぐらいまで下がるので、冬の暖房は重要だ。
一般的には灯油の暖房が使われ、その他ではガス、薪、電気などがある。
ワシの家では冬の間は東京で過ごすことが多いので、薪ストーブと補助的に電気のオイルヒーターを使っている。
薪は近所のストーブ屋と契約し、必要な時は電話一本で運んでもらえる。
専用の薪のラックが設置され、薪はそのラック一杯を一単位として買う。
ラック一杯の薪で1万2000円だ。
使い方は人によっていろいろだろうが、ワシの家ではひと冬、ラック一杯程度の使用量で間に合っている。
つまり、暖房費は年間で1万2000円ということになる。
たいした金額にはならない。

次に電気代だが、これがやや問題じゃ。
4月から11月の電気代は2000円/月ぐらいで、都会よりずっと安上がりだ。
夏の気温が低く家にエアコンがいらないので、特に夏の期間は都会に比べムチャクチャ安い。
しかし、逆に冬の電気代は目が飛び出るぐらい高い。
それは、冬の寒さで水道の配管が凍らないように設置されている凍結防止ヒーターが作動するためだ。
このヒーターは気温によりオン/オフが設定され、マイナス3度でオンになり、プラス10度でオフとなる。
1月から3月は気温10度を超えることが少なく、この凍結防止ヒーターがずっとつきっ放しになる。
だからこの期間の電気代はべらぼうになる。
冬の電気代は1万円から2万円/月と、割高になるんじゃ。
でも、冬の期間でも電気代が月8000円前後になるスグレ物がある。
それはセーブ90という外付けのスイッチで、気温3度以上、しかも、風や日照状況によりオン/オフが調整される。
1月2月はずっと気温が低いままなのであまり効果がないが、特に3月4月の気温の変化が激しい時期は状況に応じてオン/オフが細かく繰り返されるため電気代を大幅に減らすことができるわけだ。
これらすべてで年間電気代は6万円から7万円ぐらいだ。

そしてガス代。
田舎は都市ガスがなくプロパンガスで、業者がボンベを毎月運んできてくれる。
コストは都会とそんなに変わらない。
大体、月3000円ぐらいで、暖房にガスを使えばもっと高かくなるだろうが、ワシは薪ストーブ派なので毎月ほぼ一定だ。
ということでガスの年間費用は3万6000円ぐらいだ。
ただし、予備を含めて2本のボンベがあるが、その切り替え時にガスが出なくなることがあることには気をつけなければならない。
シャワーの途中で急にお湯が出なくなり、冷たいシャワーでまいったことがあったな。

合計の光熱費は年間11万から12万円ぐらいで、薪・電気・ガス全部で月間1万円とみておけばいいと思う。
高いとはいえないと思うな。