4AB67F30-1A11-444E-BECE-F4C537845866


















前々回より田舎暮らしのコスト、衣・食・住のコストをみてきた。
食のコストは田舎暮らしが必ずしも安いとはいえないが、旬の地元の食材をうまく利用することで美味しく割安な食生活が送れる。
そこで今回は住のコストを取り上げて考えてみたい。

田舎に家を持つと、まずかかる住居関係費用が登記の関連費用だ。
まず土地の登記と建物の登記について考えてみよう。
土地については買った時点で所有権の移転であり、移転登記をいなくてはならない。
そうしないと、土地が自分のモノだと証明できない。
法務局に何回か行けば自分でもできるそうだが、司法書士に依頼しても数万円の手数料でできる。
でも建物については、新築でローンがなければ必ずしも登記する必要はないと、CR事務所のIさんから聞いた。
実際に別荘やセカンドハウスを持つ人の中には建物の登記をしない人も多いという。
役所のホームページを見ると1か月以内に登記しろと書いてあるが、新築の場合役所に届ければ固定資産税の対象になる台帳に記載してもらえる。
そうすれば登記しなくても固定資産税を支払うことができる。
登記には表題登記と保存登記の2種類があり、まず表題登記をして自分の建物を表題部にのせる、そして、所有権の保存登記をして所有者や抵当権などを登記簿にのせる。
ローンを組まなければ、保存
登記は必ずしも必要じゃない。
表題登記だけで役所は新築の家を確認できるし、税金の支払い手続きを進められるからだ。
ワシもどうしようかと思ったが、表題登記だけでもしておこうと土地家屋調査士に頼んだ。
これもコストは数万円程度だったと思う。

次にくるのは、不動産取得税と固定資産税だ。
不動産取得税は県税で、市町村が固定資産評価額を決定し、その後、県から納税通知がくるらしい。
でも、建築から1年半経つけど、県からは何の連絡もない。
もうしばらく経つとくるかもしれないが、山梨県のホームページで確認してみた。
住宅特例控除というのがあるらしい。
50㎡以上240㎡の新築住宅は一律1200万円を家屋評価額から引いて、税率3%で課税されると書いてある。
うちの北杜市の課税評価は650万円なので1200万円の控除があれば税金ゼロになるかも。
いずれにしても詳細は分からない。

固定資産税は市税で、市の担当者が訪ねてきて固定資産の評価のためのいろいろな計測をしていく。
なぜかよく分からんが、天井の高さとか壁の幅とかメジャーで細かく計測していった。
そして翌年に固定資産税の通知がきて、課税明細書が同封されている。
課税明細書を見てまずびっくり課税評価がとても低く、税金が少なくて済むことじゃ。
まず土地の課税評価だが、380万円となっていて売買価格の4分の一にすぎない。
市の説明を見ても公示地価の七割をメドにして、主要標準地の価格を出して、課税標準額を出す・・・と言っているが、よく分からんが、実際よりかなり低い額になっていて、税金が安くて助かる。
さらに別荘とセカンドハウスでは扱いが変わってくることだ。
毎月1日以上居住するとセカンドハウスとしての扱いになり、土地の固定資産税が半分になるらしい。
そういえば、市の担当者が訪ねてきたとき、領収書を確認していた。
そんな状況で税金が減額され、
年間1万5000円の固定資産税(税率は1.4%)が通知された。

家屋の課税標準額となると、もっとびっくり、実際の建築費用の5分の一だ。
評価額は再建築価格と損耗状況で補正するとのことだが、課税標準額で650万円だった。
これって大工の手間賃とか設計監督とか人件費関係をすべて差し引いて、材料費だけを計算しても実際の建築価格よりずっと安いだろう。
さらに新築の場合、最初の3年間は減額措置があり半分になるということらしい。
それで家屋の固定資産税は、年間4万5000円という。

東京に住んでいる感覚とドエライ違いだ。
不思議なのは家屋の建築費なんて全国どこで建てても同じなのに、固定資産税は東京だとむちゃくちゃ高い。なぜ??? なぜ???
固定資産税は地方税なので各地方で優遇措置があるのかもしれない。
興味がわいたので自分でもっと調べてみたいと思ったんじゃ。
次は田舎暮らしの住生活コストを考えてみたいのじゃな。