
「世界の巨大投資家」のコーナーだが、再び、中東に戻ってみた。
ということで、今回はカタール投資庁を取り上げてみたい。
カタールはアラビア半島の出べそのようにペルシャ湾につき出ているところにある小国だ。
でもカタールエアのハブであるドーハ空港は超近代的でラウンジが最高だ。
東京から中東に行くには、ドバイをハブとするエミレーツ、アブダビをハブとするエティハド、ドーハをハブとするカタールエアのいずれかを使うか、あるいは、香港経由でキャセイという手もある。
エミレーツのラウンジも良いが、やっぱり最高なのはドーハじゃ。
このラウンジではステーキからパスタまで注文サービス(ブッフェスタイルではない)してくれるし、高級フランスワインも飲み放題だ。
乗り継ぎにドーハを使えば、禁酒の国々での疲れをラウンジでワインと食事でゆっくりと癒すことができる。
さて、そのカタールじゃが、他の中東の国々との違いは人口構成だ。
人口約200万人でクウェートより少し少ない程度だが、問題は人口200万人のうち、純粋のカタール人はわずか13%しかいないことだ。
インド・パキスタン等からの移民が大半を占めていて、ドーハにいてもカタール人と遭遇することは少ない。
逆に人口が少ないことで、石油と天然ガスの輸出で大儲けしているこの国の一人当たりGDPは8万5000ドル、世界第二位と超リッチな国だ。
でもこれがカタールの限界でもある。
つまり、人口が少ないので兵力はわずか1万2000人、軍事力が弱いことのがこの国のアキレス腱になってきた。
米軍の基地を誘致し、中国と軍事協力関係を持ち、トルコ、エジプト、サウジ等中東の強国やムスリム同胞団や新興勢力と玉虫色の関係をもって自国を守ろうとしてきた歴史がある。
これが中東のコウモリのような国になってしまい、最近では新興勢力を支援しているとしてサウジやバーレーンなどの隣国から経済制裁を受けた。
トルコの支援でなんとか生き延びたが、そういう意味で微妙な国家関係を生き抜いてきた小国じゃ。
今回取り上げたカタール投資庁(QIA)だが・・・
ドーハはワールドカップの開催が決定しており、広大な砂漠にサッカースタジアムを建設している。
この建設地を抜けてペルシャ湾沿いの反対側にQIAのビルが建っている。
ワシが訪ねたのは5月で、気温が50度を超えギラギラした太陽が照り付けた日だった。
戸外には3分といられない状況でしばらく待たされた。
ここの外部委託担当者はラジャ・スリという印パキ系でいつもの面談相手だが、QIAの会議室で本筋のカタール人にはお目にかかったことがない。
これだけのリッチな国でリスクを取った直接投資をガンガンやっている投資家だ。
欧米のサッカーチームやホテル、老舗百貨店、その他の不動産を買いまくり、ワールドカップでさえカネで買収した疑惑がささやかれた。
少数のカタール人がトップダウンで決めていると想像できる。
このあたりが日本の運用会社では難しいところで、むしろ投資銀行の美味しい客じゃろ。