金価格とドルインデックス
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ある評論家(名前は忘れた)が金価格の下落説明をしていた。

昔から金価格の変動は、①戦争などの危機で買われる、②ドル安だと金が買われ、ドル高で売られる、③インフレが起こるとヘッジで買われる・・・という経験則がある。

でもこの経験則が当てはまっていないのが今の相場だ。
イラン戦争が起こっても上がらず、ドルインデックスは安値圏でも横ばい、原油高でインフレ期待が盛り上がっても上がらず・・・評論家も困ったのだろう。

そして彼が持ち出したのが「金利高」だった。
理屈は・・・金は利子を生まない、だから、金利が上がると金利のある商品に資金が流れ、金価格は停滞してしまう・・・と。
でも自分の理屈がヘンだとは思っていないのが不思議なぐらいのコメントだ。


まず、第一に金利上昇の前にインフレ期待があること。

金保有の目的がインフレヘッジにあるとしたら、インフレ期待で金利が上がるのは金価格に決してマイナスにはならないはずだ。
問題は、インフレ期待では上がらず、金利上昇で下落することになるのか説明されていないことだ。

第二に、原油価格と金価格は過去のインフレ期は連動したこと。

原油価格と金価格の連動性そのものが失われてきている。
金はコモディティというよりも金融商品としての性格が強まっているからだと思う。
金に連動するETFが急速に普及し、地金というコモディティよりも金融商品になっている。
そのため、地金として他の商品市況に連動するよりも、金融商品として他の金融商品や暗号通貨と連動するようになってきたのではないだろうか。

第三に、デリバティブ市場の拡大が金価格に影響していること。

金は金利を生まないというが、金オプションをカバードコールで運用すれば、コール売りのプレミアム分がまるで金利のようにチャリンチャリンと毎日日銭が入ってくる。
金現物のシンプルな投資ではなく、先物・ロング/コールオプション・ショートを組めば金利と同じように稼げる。
もはや、金は金利を生まないと言い切れない時代に入っている。

この人、高齢投資家から見ても、時代遅れの評論家としか思えないな。




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