日本の債券利回り
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金利の正常化は、植田日銀の基本政策だ。
デフレ下でのゼロ金利・量的緩和政策を根底から変えるつもりだと感じる。
金利正常化の下、金利全体が上がってきている。

金利の上昇で市場に何が起っているのか、簡単に全体を捉えてみたい。
12月初の日本債利回りと米国債利回りを比べてみた。

    2年金利 5年金利 10年金利 30年金利 中立金利
日本  1.02% 1.38% 1.86% 3.39%  2〜2.5%
米国  3.51% 3.56% 4.09% 4.75%  3〜3.5%

長短金利差 日本2年ー10年 +0.84% 
        2年ー30年 +2.37%
      米国2年ー10年 +0.58%
        2年ー30年 +1.24%

日米金利差 米国ー日本 2年 +2.49%
            5年 +2.18%
           10年 +2.83%
           30年 +1.36%

植田氏が日銀総裁に就任後、金利正常化を進めてきた一方、米国ではFRBの利下げが始まり日米金利全体が収斂し、全体として正常化してきている。

・中立金利(景気に中立な金利)との関係
日本の金利が中立金利より低く金利の上昇余地がある一方、米国は若干ながら金利低下余地がある。
中立金利まで正常化が進むと、日本の政策金利はあと1.5%も引き上げられる可能性がある。
大幅な利上げを債券市場は読み込み始めたのかもしれない。

・長短金利差。
2年ー10年でも日本の方が金利差が大きい、一方米国はフラット化が進んでいる。
長短金利差は景況感や債券需給、さらに財政状況も影響するが、一番の要因は債券市場が利上げを先に織り込んでいるから長期金利が上昇しているというこtだろう。
日本の長短金利差の拡大は、すでに日銀がビハインド・ザ・カーブに陥っているのが原因かもしれない。

・日米金利差。
ここ2年で急速の縮小し、2年〜10年までの日米金利差が2%台になっている。
これだけ金利差が縮小しているのに為替は円安が続くのは、為替市場が日銀の利上げを催促しているからかもしれない。
また、防衛費の前倒しする高市政権、実際に防衛装備品の購入を年度内に行えばドル需給がタイトになる、これを想定して円安になっている可能性もある。

日本の長短金利差の拡大、日米金利差の縮小の中でも円安、いずれも日銀のビハインド・ザ・カーブを市場が警告していると受け取るべきだ。
米国の債券市場は効率的な感じがするが、日米の債券市場には歪みが相当出ている。
日銀は年初に25bpの利上げをしただけでその後は知らんぷり、でも、その間に10年金利は1.4%から1.8%台に40bp(利上げ1.5回分)も上昇した。
高市補正予算による国債増発とともに植田・日銀の政策変更の遅れも、10年〜40年までの長期金利を押し上げた要因だろう。

遅れた分ここからの利上げは必要になる、それ以上に来年前半は日米ともにクレジット、事業債の上乗せ金利が上昇する可能性もあり目が離せない。
次回は米国のクレジットスプレッドを見てみたい。



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