
日銀が量的緩和の一環としてETFやJリートをオペの対象にして、簿価でETFを37兆円、Jリートを6.5兆円を保有している。
この保有ETFとJリートの売却が始まる。
ETFは最初の頃は日経平均型だったが、中盤以降はTOPIX型に集中していたと思う。
日経平均型を売却する時はまず日経平均の先物を売却し、その後先物売りを現物売りに置き換えるEFP(エクスチェンジ・フォー・フィジカル)が行われるだろう。
225銘柄しかないし、大型株ばかりなので比較的売買は簡単だ。
TOPIX型の方がちょっと難易度が高いかもしれない。
銘柄数が圧倒的に多いからで、その分、相対売買をする証券会社に負担が生じるかもしれない。
でもさらに厄介なのがJリートだろう。
それはJリートが個別銘柄で保有されているからだ。
5%以上保有すると大量保有報告を提出するが、その大量報告から取った数字が上の表だ。
なので、発行株に対して5%以上の保有があるJリート銘柄は一覧表の通り23銘柄だ(5%以下は不明)。
今回の発表では年間50億円の売却に過ぎないので金額的には需給に全く影響しない。
しかし、個別Jリートでは発行株の9%以上の銘柄が7銘柄ある。
福岡リート(8968)、ジャパンエクセレント(8987)、ジャパンリアルエステート(8952)、日本アコモデーション(3226)、ユナイテッドアーバン(8960)、東急リアル(8957)、日本ロジスティックス(8967)の7銘柄だ。
当面は問題ないにしても、日銀が売却を加速させると個別銘柄の売りとして信託銀行から直接発注されることになる。
将来の売却加速リスクを考えた場合、7銘柄のうち流動性が少ない銘柄は需給に影響する可能性もある。大きな問題ではないが、ちょっと頭の隅に入れておきたい。
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