路線価












田舎の家と土地ってどう価格が決まるのだろう?
地価には調査機関、調査タイミングによって、公示地価(国交省)基準地価(都道府県)路線価(国税庁)と大きく三種類の統計がある。
路線価は国税庁から発表され、相続税や贈与税の基準になる重要な指標だ。

しかし、田舎の土地には路線価がない。
通常なら上の表の感じで、実勢価格11万円に対して公示地価は10万円、路線価は8万円、固定資産税評価額は7万円程度だ。
路線価は道路に面した土地評価で、全国的に最も分かりやすい。

この路線価がないことで田舎の土地は難しい。

筆者の山梨の土地は購入時6万円/坪だったが、固定資産評価額は2万円程度でしかなかった。
通常の固定資産税評価額は実勢価格の6〜7割で、固定資産評価2万円とすると、実勢価格はせいぜい3〜4万円となる。
筆者の購入価格は割高だったのだろうか?

建物の評価額は取得価格(新築価格=材料費、工事費、デザイン、その他)、建物は毎年減価償却していくので、築年数が経てばそれだけ価格が下がる。
建物のクオリティによって価格は変わるかもしれないが、基本的には取得価格ー減価償却合計で表されるはずだ。

では、路線価のない田舎の家・土地はいくらになるのか?

SUUMOの物件で同じような広さの土地建物の値段が、築年数による違いでどう変わるか調べた。
北杜市の事例
     土地    建物  築年数  物件価格
物件① 1686㎡ 166㎡  8年 1億3900万円
物件②  688  148   5    8500
物件③  748  432  25    5000
物件④  332  140  12    3800
物件⑤ 1681  120  43    3580
物件⑥  662   90  23    3380 
物件⑦  644  254  30    3280
物件⑧  254   56  34    2780

路線価がない田舎の土地は、基準に欠け、南向き・眺望・使いやすさなど場所によって値段が変わる。
しかも、軽井沢やニセコなどの開発地域を除いて地価は基本的に横ばい。
土地自体はかなり安いので、新築住宅価格のうち土地代はおよそ20〜30%、建物が70〜80%と建物のウェートが高い。

したがって、中古住宅でも土地よりも建物の価値が大きく物を言う。
上の8物件では築年数の低い物件の値段が高く、広さを加減しておよそのパターンを想定すると20年以上となると3000万円台、30年以上となる2000万円台となる。

というわけで、田舎の家を売る時は、築年数が重要で売却タイミングで価格が決まる。
筆者の別荘は築9年とそろそろ売り時になるのではないかと思う。
土地取得費+建築費を超える価格は付きにくいので、このコストをどうカバーできるかを考えている。



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