
アフリカの国々と交流する外務省の「ホームタウン」構想が、ネット書き込みの暴走で頓挫したようだ。
国際的な交流を移民の増加と勘違いした上に、日本が外国人に占領されるみたいな意見もあったらしい。
昨年の出生数は70万人を下回った。
ちょっと前までは100万人の出生数があり、100万人の厳しい受験戦争があった。
それが70万人しか生まれない、その赤ちゃんが18歳になる頃は大学生が3割以上減少する。
18年後という未来だが、大学の経営はがどんどん苦しくなり、倒産する大学も出てくるだろう。
大学は全入どころか、MARCHクラスの大学は定員割れ、早慶クラスでも勉強せずに入れ、受験競争があるのは東大だけになるかもしれない。
そうなると、日本人の学力は急速に低下する、競争がなければ誰も苦しい受験勉強をしない。
その時、学生数を維持し、企業がマンパワーを維持していくためには日本を外国人にオープンするしかない。
こんな簡単なことは誰でもわかる。
イーロンマスクは「日本は消滅する」と発言したが、まんざら嘘とは言えない。
出生数と死者数が100万人近い差があり、100年後には1億人の日本人がいなくなる。
絶滅危惧種として世界から保存される人種になっているかもしれない。
日本は島国で独自に発展してきた文化や社会がある。
貴重な生態系を持つガラパゴスみたいに、独特の文化や習慣は外国人には魅力的に映る。
インバウンドの観光客は今後も高い水準を維持していくだろう。
彼らは一時的な滞在者であり文化の違いで地元民に迷惑になることはあるだろう。
また、正式ビザで滞在する外国人も生活習慣の違いはなんともしがたい。
重要なことは、インバウンドの観光客に関する問題と、正式ビザを持つ長期滞在者の問題をゴチャゴチャにしないことだ。
インバウンドはいくらでも対応の方法がある。
京都のような人気観光地で道幅が狭く通行も困難なら、白川郷のように生活域内には入れないように離れた場所に駐車場を作り、徒歩やマイクロバスで送り迎いするなどの方法もあるだろう。
富士山はすでに有料化し、登山装備をチェックして安全な登山ができるように配慮されている。
長期滞在者はビザの供与時に日本の文化習慣の理解度をチェックして滞在してもらえばいい。
外国人のうち一定比率で犯罪が増える可能性はあるが、これは厳格な法執行で対応するしかない。
いずれにしても「外国人排斥」だけを叫んでも何も解決しない。
日本人の絶滅を早めるだけだ。


18年後に大学入学年次に達する人は68万人になります。
そのうち大学入学希望者数は3割として20万人程度です。
公国立大の入学者数13万人、早慶で2万人弱、MARCHで13万人、合計で28万人にもなります。
18年後は定員に達しない定員割れ大学が出てくる可能性があります。
少子化のペースが加速していますので、20年以上の未来はもっと大変でしょう。
長期滞在者用の政策を変えろとは言ってません。
外国人のVISAは日本が一番厳しい国の一つです。
技能者を中心にVISAを発給していますが、このルールをきちんと遵守する、オーバーステイなども厳格に管理する必要があります。
ただし、正規に発給したVISAを持つ人の権利もきちんと守るべきでしょう。