諸葛亮












三国志といえば、曹操、劉備、孫権の中華統一を目指した戦いを描いているのだが、曹操と劉備が死んでからの諸葛亮孔明と司馬懿仲達の戦いも大きなクライマックスだ。
その戦いの中で「空城の計」は特に印象深い計略で、諸葛亮孔明の有名な心理戦として中国史では扱われてきた。
三国志を読んだことのある人には心に残る戦いだろう。

今まで知っていた事は、諸葛亮が魏から撤退する時に城内の自軍の兵士や民衆を先に逃し、自分は城内に残り城門の上から琴を演奏し城門を開いたが、対峙する司馬懿が諸葛亮の罠を警戒し、城内に踏み込まず撤退した、という表面的な理解だった。


WOWOWで放送中の中国ドラマ「三国志〜司馬懿、軍事連盟」はその深い心理戦を描いている。
すでに劉備と曹操が死に世代代わりした時代で、蜀を代表する軍師・諸葛亮と魏を代表する軍師・司馬懿の戦いの大きな山場が「空城の計」。

この頃、蜀は諸葛亮が丞相として実権を持ち、魏は皇帝・宗家と司馬懿が争う不安定な政治情勢だった。
この「空城の計」はこうした時代の諸葛亮と司馬懿の戦いで、三国志の最も面白い場面の一つだろう。

城門の上で琴を奏でる諸葛亮、自軍はすでに撤退し誰もいない、その中で司馬懿の弱みを突く。
もし諸葛亮を殺せば、諸葛亮をおそれる魏の皇帝にとって司馬懿は不要になる、それでも殺せるのか?
一方の司馬懿は、小規模の益州しか領土のない蜀が敵に攻め込まれないように諸葛亮は魏への6回も攻撃(北伐)している、北伐によって諸葛亮の計略を恐れ魏は蜀に攻め込まないことを理解している。

諸葛亮を殺すに殺せない司馬懿、6度も続けた北伐を止められない諸葛亮、二人のギリギリの心理的バランス、その中で「空城の計」が成立した。
ドラマ「三国志〜司馬懿」ではこうした心理戦が興味深く描かれている。

深いな・・・・
中国は4千年の歴史があり、そのドラマは壮大で興味深い。




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