
日本人が貧しくなったと言われる、もう一つの根拠は一人当たりGDPランキングが大幅に下落したことだろう。
2024年の数字では、日本は世界36位で3万2498ドルしかない。
3万ドルというと450万円、日本人は1年間で平均450万円の付加価値しか作り出していない。
昔は5万ドル(750万円)ぐらいあってもおかしくない経済大国だったが、今や凋落は甚だしい。
アジア各国で見ると、人口が少ないので高めに出ているがシンガポール(4位、9万0674ドル)や香港(20位、5万4326ドル)が高いが、韓国(31位、3万6128ドル)、台湾(35位、3万3437ドル)に追い抜かれた。
欧州と比べると、もっと悲惨。
独(17位、5万4989ドル)、英(22位、52648ドル)、仏(27位、4万6224ドル)、伊(28位、4万0221ドル)・・・
日本人の生み出す付加価値が欧州各国の生み出すそれよりも全然少ない。
でもだからといって「日本人が貧乏になった」とはいえない。
これはドルという基軸通貨での比較であり、日本人が日本国内で暮らすの場合は全く異なった意味になるからだ。
エンゲル係数の話で論じたが、日本人が日本国内で暮らしているだけなら貧乏にはなっていない。
日本人が海外に出た時に「貧しさ」に直面するが、貧しさというよりも「物価が高いな」という実感だろう。
ビッグマック価格は当ブログでも何回も取り上げたが、昨年の日本のビッグマック価格は3.19ドルで世界44位となっている。
ビッグマックは世界中どこでも食べられるファーストフードだが、一番高い国はスイスでビッグマック1個がナント8ドルもする。
日本で食べると3ドル、スイスで食べると8ドル、でもこの物価差は平準化しない。
一番良いのは一人当たりGDPが5万ドルを越える欧米で働き給料をもらい、日本でビッグマックを食べることだ。
なので海外からの観光客が激増しているのがよく理解できる。
海外で働き日本で消費する、これを実践している人たちだからだ。
上の画像は2020年のビッグマック価格が記載されているが、日本のビッグマック価格は390円だった。
それから4年後の2024年にビッグマック価格は480円で23%も上昇している。
それでもランキングは39位から44位に下落した。
国内物価が上がっているが、それでもビッグマックを安く食べられる、これは日本での生活の圧倒的な絶対的な良さだ。
日本人が国内で暮らす限り、「日本人が貧しくなっている」という根拠はない。
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