FANG+指数
FANG+指数202506















上のグラフはFANG∔指数の日足。
2月18日の高値14029ポイント、トランプ関税の急落を経て6月2日には13960ポイントまで戻してきた。
なんだかんだ言って、MAG7など米国の大型IT株が戻り相場の一角を担っていた。

しかし、MAG7と言っても株価の動きに大きな格差が生じて生きている。

年初来の株価をチェックしてみよう(6/2現在)。

上昇率が高い方から・・・
株高銘柄・・・メタ+11.9%、マイクロソフト+10.3%、ブロードコム+7.2%
横ばい銘柄・・・エヌビディア-0.6%
下落銘柄・・・テスラ-9.6%、グーグル-10.6%、アップル-17.2%

半導体関連が必ずしも強いという訳でもない、エヌビディアは横ばいだが、AMAT-4.0%、TSMC-3.3%など下落組に入っている。
メタやマイクロソフトというITソフト関連が強く、一方アップル、テスラは大きく下落したままだ。
同じMAG7銘柄でこれだけ株価格差が生じるのは珍しい。

アップルは中国を中心としてサプライチェーンの作り替えと言う難問に直面しているし、テスラはEVの販売急減に見舞われている。
個別企業のファンダメンタルによって格差がついているのだろうか?

業種内の株価格差もけっこう目立っている。
銀行株は堅調だったが、JPモルガン+10.2%に対して、GS+4.1%と格差がある。
システム系ではIBM+19.9%と好調で、メタやマイクロソフトを上回り、さらにGE+46.7%と圧倒的なパフォーマンスを叩き出した。
ディフェンシブセクターでもJ&J+7.9%、ギリアド・サイエンス+18.5%、さらに防衛関連ではレイセオン+18.4%と強い。


それにしてもFANGやMAG7の大型主要銘柄の中で、年初来+10%以上の株価上昇する銘柄と、—10%以上下落する銘柄が混在している市場は強気と弱気がぶつかり合う市場だ。
ただ、結果的には銀行・ディフェンシブ・防衛などのセクターには資金が集まる、これは日本株でも同じ傾向だ。

でもこの強弱感が対立する市場で、先駆した銘柄を一段と買い上げるのか、出遅れ銘柄を地味に買うのか、投資家に迷いがあるのは事実かもしれない。



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