SP500投機筋ポジション202506
















2024年後半ぐらいから、ちょっとした行動パターンの変化が見られる。
それはS&P500先物の投機筋ポジションだ。

上のグラフは過去2017年からの投機筋ポジションの変化を示している。
投機筋は基本的に「順張り」ポジションを持っている。
株高時に大きくロング・ポジション(買い越し)を持ち、株安時にショートポジション(売り越し)を持つ、これが大きくリターンを上げる運用手法だ。

しかし、最近のS&P500先物の投機筋は小刻みにロングになったりショートになったり、なんか忙しない動きを続けている。
ヘッジファンドやCTAなどの先物投機家は、昨年10月から11月はロング、12月から2月はショート、そして3月はロング、4月後半からは再びショートにポジションを変更した。
これはファンド筋も迷っているからなのだろうか? 
それともファンド筋が運用戦略を変更したからなのだろうか?
単に相場のトレンドが不安定になった市場要因なのだろうか?

SP500EPSと長期金利202506
















上のグラフ、青いラインがS&P500の1年先予想EPS、グリーンラインが10年国債利回りだが、昨年11月以降はボックス圏でも上下する動きに終始している。
トランプ政権下で企業収益見通しが不安定になっている、このことがファンド筋の投資行動を変化させたのかもしれない。
収益トレンドが見えにくくなり、株価トレンドにも信頼感を失っている。

当面は、相互関税の影響を見極めるための「モラトリアム」的な猶予期間にある。
それを見極めるまでは「逆張り」スタンスということなのだろう。

だとしたら、我々、個人投資家もジックリと買いタイミングを見極める時期なのだろう。
評論家は株価が上昇する日には「強い、強い」と連発するけど・・・




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