Jリート指数と利回り202504
















Jリート市場は2023~24年の長期金利の上昇と需給悪化の要因により低迷してきた。
需給面では①グローバル指数の採用による海外投資家の買い越しが一巡したこと、②国寧金融機関の保有がロスカットで減らされてきたこと、③新NISAで採用されなかった毎月分配型Jリート投信からの資金流出が激しかったこと、の3点が挙げられる。

この三つの要因もほぼほぼ市場は消化してきた。
この需給要因のためにJリートのバリュエーションは、リーマン危機直後に匹敵する割安な状態になっている。

下の一覧表は2019年以降の年末の変化を示したものだ。


J-REIT
東証REIT指数
投資関連指標
 銘柄数時価総額指数前年比分配金利回りNAV倍率
20196416,438,0442,145.4920.94%3.60%1.2
20206214,398,0101,783.90-16.85%4.15%1.01
20216116,995,7242,066.3315.83%3.62%1.14
20226115,836,9881,894.06-8.34%4.06%0.97
20235815,411,7221,806.96-4.60%4.36%0.89
20245714,292,0651,652.94-8.52%5.15%0.8
Mar-255714,596,5341,691.632.34%5.09%0.81


東証リート指数は22年末から毎年のように4~8%下落してきた。
この下落により分配金利回りは5%に上昇し、NAV倍率(時価純資産倍率)は0.8倍と純資産を大きく下回る割安状況になった。
時価総額で14兆円という小規模な市場なので、需給要因が大きく影響したわけだ。

しかしその間、分配金は増加し時価純資産も毎年増加してきている。
下の表は東証リート指数の利回りとNAV倍率から一株当たり分配金とNAVを逆算し、その数字の毎年の上昇率・増加率(成長率として表示)を示したものだ。


REIT指数 利回り 分配金 成長率 NAV倍率 NAV 成長率
Dec-20 1783.9 4.15% 74.0 -4.2% 1.01 1766.2 -1.2%
Dec-21 2066.33 3.62% 74.8 1.0% 1.14 1812.6 2.6%
Dec-22 1894.06 4.06% 76.9 2.8% 0.97 1952.6 7.7%
Dec-23 1806.96 4.36% 78.8 2.5% 0.89 2030.3 4.0%
Dec-24 1652.94 5.15% 85.1 7.9% 0.8 2066.2 1.7%
Mar-25 1691.63 5.09% 86.1 1.1% 0.81 2088.4 1.1%

分配金利回りの水準(5%)も高いが、より重要なのは分配金の成長が期待できることだ。
さらに時価純資産を割り込む株価水準(NAV倍率0.8倍)と安いだけでなく、NAVそのものが成長を続けてきていること。

今まで様々な分析を行ってきたが、トランプに揺れる世界の株式市場にあってこの3月末時点でも割安と成長性を持った市場だといえる。



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