本音くん投信











この動画を作った人は証券営業をよく知っている人だなと思う・・・。
でも運用の世界はよく知らないような気がする。

証券マンがお客に投信を勧める時、本根くんが「インデックス投信は販売手数料(購入時)2%、さらに毎年1%以上の手数料コストがかかります。ETFは購入時は株式と同じ売買手数料、コストは0.24%と低いです。それでもゴミ投信を買ってください」と言う。

同じ中身のインデックス投信はコストが高くETFはコストが安い、アクティブ投信はインデックス投信よりもさらにコストが高い、なのに証券営業マンは顧客にコストが高い投信を熱心に薦める。
単に証券会社が儲けたいだけだ・・・本根くんは正しい。


インデックス投信とETFはその通りだが、でも、アクティブ投信は本当にコストが高く損する金融商品なのだろうか?

運用会社でCIO(投資責任者)をしていた経験から言うと、本根くんの話は基本が違っている。
株式運用のプロの世界では、インデックスはベンチマーク、ファンドの評価はベンチマークに対比してどのぐらいプラスかで決まる。

ちょっと難しいかもしれないが、インデックス並みのパフォーマンスは「標準」で、プロのファンドマネージャーはその「標準」にどれだけ上乗せしたリターンを得られるかで勝負している。
たとえばワールドインデックスが年間15%上昇したとすると、ワールドインデックス投信が15%上昇していれば「標準」であたりまえ、15%以上のリターンを上げたファンドマネージャーだけが評価される世界だ。


パフォーマンスと手数料と比べて見ると・・・

アクティブ投信が18%のリターン、インデックスが15%のリターンだとすると・・・
アクティブ投信の超過リターン(上乗せ分)が3%となる。
アクティブ投信の販売手数料3%∔信託報酬1.6%とすると、合計コストは4.6%
したがって、初年度のアクティブ投信の超リターンは3%-コスト4.6%で、1.6%のマイナス超過リターンになってしまう。

一方、インデックス投信は15%とベンチマークを同じリターンが出るが、売買コスト+信託報酬で1%程度とすると、超過リターンは0%ーコスト1%=-1%、1%のマイナス超過リターンで済む
というわけでインデックス投信の方が0.6%良かったということになる。

しかし、投資2年目になると販売手数料3%がかからないので、同じケースだとアクティブ投信の方が2.4%超過リターンが良くなる


つまり、腕の良いファンドマネージャーの運用ならば、長期保有するほどアクティブ投信の超過リターンが拡大していく。
ポイントはファンドマネージャーが3%の超過リターンを長期で続けられるかどうかだ。
投信で目標の3%超過リターンを達成できるファンドは少ないかもしれない。

でも「投資一任」のファンドマネージャーは超過収益がマイナスだと「クビ」になるので、長期で超過リターンを上げ続けたファンドマネージャーもいる。
彼らが運用する投信も同様の超過リターンを上げているはずだ。

伝説的ピーターリンチのマゼランファンド、バフェットのバークシャーハサウェー、ジョージソロスのソロスファンドなど、長期にインデックスを上回る超過リターンを上げたファンドも多くあった。
日本でも知り合いのファンドマネージャーは過去10年で数十%の超過リターンを上げた。

しかし個人差が大きい世界ので、アクティブ投信を選ぶ際はファンドマネージャーの質(コメントや運用方針の開示)を見て判断するべきだろう。
これがアクティブ投信の難しいところだ。



 PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM




にほんブログ村