
トランプ政策の大きな波風が世界の株式市場を震撼とさせている。
新NISAで投資を始めた人たちもこの荒波に揉まれていいるだろう。
当然ながら含み損を抱えて「どうしようか???」と悩んでいる人もいるだろうし、毎日毎日不安で過ごすならば「投げ売りたい」と思っている人もいるだろう。
投資であるならば損するリスクは常にある、損をしないで毎日毎日プラスになるなんて事は普通ない。
そうであるならば、損をうまくマネージしていく事が投資家としての成功の道になる。
特に新NISA口座で含み損が出た場合、損切りするのか、長期保有するのか、その判断基準が大切だと思う。
筆者は三つの基準を持っている、①リターンの再現性、②平均リターンへの回帰、③リターン源泉の信頼性、の三つだ。
今回は「リターン源泉の信頼性」を考えてみたい。
「リターンの源泉」とは、投資対象のどこが投資家にリターンをもたらすのかというポイントだ。
株式のリターン源泉は結局のところ「成長性」「割安性」「利回り」の三つの集約される。
「成長性」はEPSの増加が基調的に続くかを判断すること、「割安性」は企業価値に対して株価が割安かどうか、「利回り」は配当や分配金が株価に対して十分かどうかだ。
「リターン源泉」が安定している投資対象ほど、一時的に損失を被っても長期的に報われる。
逆に不安定な源泉を持つ場合、報われるかどうかは・・・運次第だ。
そのうち、成長性を見抜くのは一番難しい。
たとえば、GAFAM。
パソコンのiMacからiPad、iPhoneと進化している時期は長期に渡る成長を達成できたが、次の製品がどうなるなか、筆者は理解してない。
スマホの成熟化とともに、小さなイノベーション(AI搭載など)は起こるにしても、次の大きなトレンドは見えていない。
10年後、もしかしたらバリュエーションが低下し、割安株として評価される銘柄になっている可能性も否定できない。
他のGAFAMやNVDAも同じで、イノベーションが起こる時は成長性がリターンを決めるが、イノベーションが停滞すればバリュエーションが低下しバリュー株になっていく。
たとえば、高配当株、これは成長性に比べて比較的簡単に理解できる。
JT日本たばこ、タバコ自体は年々喫煙者が減少するが、逆に競争相手が去り、タバコ市場での残存者利益を十分に享受する銘柄でもある。
さらにロシアや新興国では相変わらず喫煙人口が多い、その分で成長性はないものの業績は安定している。
経営者の株主還元姿勢も安定し、業績や配当金額も安定し、配当利回りは5%程度は期待できる。
経営者の姿勢が変われば大きなリスクだが、当面、安定した配当と利回りという「リターン源泉の信頼性」は株主とって魅力的だ。
リターン源泉として最も安定しているのがJリートだ。
オフィス、商業、物流、住宅、様々な分野で不動産賃貸を行っているが、この不動産賃貸はもっともキャッシュフローが安定したビジネスといえる。
新型コロナでオフィス空室率が急上昇し商業施設が閑古鳥が鳴いた状態になったことはあるが、通常の経済状態では極めて安定した業績、分配金を記録してきた。
新NISAで自分の投資した商品や銘柄の「リターン源泉」をよく考えてみる。
「リターン源泉」が不安定になっていると感じた銘柄や商品はためらうことなく売る!!
これが重要で、ダラダラと保有するだけの長期投資は意味がない。
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