日経VI(ボラティリティ・インデックス)とVIX指数
日経VIとVIX202410















最近の日経平均はかつてないほど乱高下が続いている。
総裁選で高市氏の優位を伝わると2日間で2000円上昇、その後決選投票で石破氏が勝つと1900円の急落、その後も1000円近い乱高下が続いている。

誰もこの値動きの激しさを正確に解説していない。
ある評論家は石破氏が利上げに積極的だから暴落したとか、別の評論家がイランがレバノンを攻撃したから暴落したとか、なんとも無責任な解説ばかりしている。
日本の評論家は「ウソばっかり!!」と怒る気持ちも分かるが、冷静にデータで分析してみたい。

まずは、ボラティリティだ。

日経平均の超荒い値動きで、日経VIが高止まりしている。
9月以降の1カ月強で日経VIは20%以上の高水準を続けている。
NY市場のボラティリティインデックスのVIX指数が20%以下で低下しているのと対照的だ。

NYダウの値動きが毎日100ドル以下なのに対して、日経平均は700~1000円の値幅。
これを考えれば、日経平均のボラティリティが高いことは直感的に理解できる。
でも、なぜ、日経平均のボラティリティが高いのか?


恐怖指数と呼ばれるボラティリティは投資家の不安心理を示している。
NY市場ではFRBの利下げが始まり、ソフトランディング期待が膨らんでいる。
当ブログでも「ソフトランディングの意味」を様々な視点から検討してきたが、ソフトランディングを一言で言えば「株式・長期債・円ドル市場の安定性」だ。
そんな期待通り、NY市場では株式のボラティリティが低下し、長期債も為替も安定してきている。

通常、東京市場はNY市場のミラー相場=鏡の映った相場と言われてきたが、どうも違ってきている。
落ち着いた値動きのNY市場に対して、東京市場の荒っぽい値動きが目立っているからだ。

ドル建て日経平均と円建日経平均で確認してみよう。

ドル建て日経202410















円建て日経平均は7月に過去最大の下落幅を記録し、現在でも最高値を抜けていない。
しかし、NYダウが史上最高値を更新するとともに、ドル建て日経平均も新高値圏に入ってきている。
円建て日経平均よりもNYダウに近い動きをしている。
これは東京市場がNY市場のミラー相場という基本にそった動きだ。

というわけで、このドル建て日経平均と円建日経平均の値動きの違いが、最近の日経平均の荒っぽい動きにつながっていると考えている。
ドル建て日経平均はNY市場の動き、特にNYダウの動きに連動する。
一方、円建て日経平均は、ドル建て日経平均の動きに為替をかけたものだ。
円建て日経平均の高いボラティリティは、為替市場のボラティリティの影響を大きく受けていると考えてもいいだろう。

株価は夜、NY時間帯で作られている。
次回はシカゴの日経平均先物を考えてみたい。



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