税金












おカネを使わない生活の最後のテーマは「いかに税金を払わないか」だ。
サラリーマン、税金は天引きと年末調整で自動的に払うことになるので、誰も税金を意識しない。
でも年金生活者は「いかに税金を払わないか」がとても重要なキャッシュフロー創出になる。

税金といってもいろいろある。
そのうち、自宅や土地にかかる固定資産税は決められた金額を払うしかない。
でも所得や投資に関わる税金は、自分でいろいろ調整できる。

まず、株式などを利食った場合にかかる税金(キャピタルゲイン課税)は分離課税のみで、税率はおよそ20%かかる。
所得から切り離して20%の課税がされるので、所得の多く税率が高い人には有利になる。
でも、20%という税率は高齢年金生活者にはあまりにも負担が重い。
できれば、払いたくないのがこのキャピタルゲイン課税だ。


そこでどうすればキャピタルゲイン課税を払わずに済ませるかがポイントだ。
相場が荒れると思えば、利益の出ている銘柄を利食い現金比率を高める、これは普通に必要な取引だ。
だが、これをするとキャピタルゲインが大きくなり、納税額がどんどん増えてしまう。
かといって利食わなければ、株価の下落で損失を出すことになるかもしれない。

筆者のキャピタルゲイン課税の回避方法を紹介しよう。

①割高水準まで買われた銘柄を確実に利食うこと。

株は甘くない、いつ何が起るかは誰にも予測できない、としたら割高になれば確実に利食うことだ。
課税対象の実現益を出すことになるが、それはしかたがない。

②相場は年に1回や2回、必ず下落する場面があり、それを利用すること。

相場全体が下落し持ち株に損失が発生した時に損出しのクロス取引をすると、実現損を出せる。
一方、翌日に買い戻すのでポートフォリオは変わらないし持ち株の簿価を下げることができる。
これによって将来の含み益を確保できる。

③実現損を出すことでキャピタルゲインを相殺し、課税を回避する。

今年の7月の起こったような暴落はまさに大チャンスだった。
筆者は評価損のある銘柄を売却し、実現損を出し、翌日に同じ銘柄を同じ株数買い戻した。
このクロス取引によりポートフォリオ自体は全く変わらないが、実現損を出すことでキャピタルゲイン課税を相殺できる。

こうした損出しクロスをうまく利用すると、キャピタルゲイン課税を大きく減らすことができる。
たとえば200万円の実現益を出すと、その約20%、40万円程度の税金を払うことになるが、もし150万円の実現損を出せれば、その差額50万円に対して10万円程度の税金で済ませることができるわけだ。

次は投資のキャッシュフローを増やす方法として配当課税の節税を考えてみたい。



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