米雇用統計と6か月移動平均

証券セールス(以下S): 証券系ストラテジストの強気が目立っているけど?
ファンドマネージャー(以下F):日経SNBCを見たけど、マネックス証券の広木さんのコメントはビックリだ。
S: ちょっとヤバいと思った。なんせ「3万6000円は買いだ!!」と言いきってしまったからな。証券取引法(金商法)には「断定的勧誘の禁止」という項目がある。この広木コメントは断定的勧誘と言われてもしかたないかも?
F: でも株式市場に近い人たちは「肌感覚」で「3万6000円は買いだ」と思ったのだろう。
S: それはそうと、米国の雇用統計が強かったな。どう思う?
F: 1月の雇用統計は3か月平均と大きくズレるケースが多い。この1月は35万人と強い数字で出たが、23年1月+48万人だったけど、3か月平均は29万人と平均を大きく上回った。22年は逆に36万人で平均51万人を大きく下回った。21年は49万人で平均は16万人だった。
S: つまり、1月の数字は大きくズレる傾向があると言いたい?
F: 統計基準を1月に変更する影響もあるかもしれないけど、1月数字は割り引いて考えた方がいいと思うが、それにしても米国経済は強い。
S: それはいえる。株高が景気を持ち上げているかもと思う。10-12月期の予想外の株高で多くの米国人のフトコロに余裕ができて消費に回した。資産効果が大きく出ている可能性がありそう?
F: 普通は景気が良くて株価が上がる、金利が下がって株価が上がる。でも今米国で起こっているのは株価が上がって景気が強くなるという「因果関係の逆転」かもしれない。そう考えると株高が続く限り米景気も強いといえるのかもしれない。
S: じゃ米株は上がり続けるの? まさかね。
F: GDPが3%成長し、雇用も30万人ペースで伸び、賃金も4.5%も増えている。こんな経済でさらにFRBは4-6月にも利下げを検討している。まさに火に油を注ごうとしているように見える。
S: でもそれって景気は株価次第ということになる。ランダムウォークの株価を予測するのが不可能としたら、景気の予想も不可能になる。
F: 今年は年初から相場を見誤った。NY市場はナローパス(隘路)を進むと見ていたが大間違いだった。むしろワイドパスというか「バブルへGO」みたいな状況だ。相場をリードしているエヌビディア株はすでに90倍近い実績PERで買われている。バブルならば100倍を越えるのかもしれない。
S: エヌビディアのPER100倍なんてちょっと怖いね。相場が変わるとしたら要因は何だろう。
F: FRBが利下げの検討してているかぎり、株高が続き、資産効果で景気が良くなり、景気が株価を押し上げるという図式が続く。おそらく問題はFRBがバブルを意識して利下げではなく「再利上げ」の検討に入る場合、バブル的な株高はピークになるかもしれない。もう一つは株高が行き過ぎて「自律的調整」に入る(理由なき下落)の場合だろう。
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S: ちょっとヤバいと思った。なんせ「3万6000円は買いだ!!」と言いきってしまったからな。証券取引法(金商法)には「断定的勧誘の禁止」という項目がある。この広木コメントは断定的勧誘と言われてもしかたないかも?
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F: 1月の雇用統計は3か月平均と大きくズレるケースが多い。この1月は35万人と強い数字で出たが、23年1月+48万人だったけど、3か月平均は29万人と平均を大きく上回った。22年は逆に36万人で平均51万人を大きく下回った。21年は49万人で平均は16万人だった。
S: つまり、1月の数字は大きくズレる傾向があると言いたい?
F: 統計基準を1月に変更する影響もあるかもしれないけど、1月数字は割り引いて考えた方がいいと思うが、それにしても米国経済は強い。
S: それはいえる。株高が景気を持ち上げているかもと思う。10-12月期の予想外の株高で多くの米国人のフトコロに余裕ができて消費に回した。資産効果が大きく出ている可能性がありそう?
F: 普通は景気が良くて株価が上がる、金利が下がって株価が上がる。でも今米国で起こっているのは株価が上がって景気が強くなるという「因果関係の逆転」かもしれない。そう考えると株高が続く限り米景気も強いといえるのかもしれない。
S: じゃ米株は上がり続けるの? まさかね。
F: GDPが3%成長し、雇用も30万人ペースで伸び、賃金も4.5%も増えている。こんな経済でさらにFRBは4-6月にも利下げを検討している。まさに火に油を注ごうとしているように見える。
S: でもそれって景気は株価次第ということになる。ランダムウォークの株価を予測するのが不可能としたら、景気の予想も不可能になる。
F: 今年は年初から相場を見誤った。NY市場はナローパス(隘路)を進むと見ていたが大間違いだった。むしろワイドパスというか「バブルへGO」みたいな状況だ。相場をリードしているエヌビディア株はすでに90倍近い実績PERで買われている。バブルならば100倍を越えるのかもしれない。
S: エヌビディアのPER100倍なんてちょっと怖いね。相場が変わるとしたら要因は何だろう。
F: FRBが利下げの検討してているかぎり、株高が続き、資産効果で景気が良くなり、景気が株価を押し上げるという図式が続く。おそらく問題はFRBがバブルを意識して利下げではなく「再利上げ」の検討に入る場合、バブル的な株高はピークになるかもしれない。もう一つは株高が行き過ぎて「自律的調整」に入る(理由なき下落)の場合だろう。
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