
11月保有していた株式を全部売却した。
筆者のポートフォリオは30~40%株式、50~60%Jリート、10%程度変動利付債となっていたが、今月末株式を売却し、30%以上はキャッシュポジションにした。
なぜ、売却?
実は答えがない、「ドタ勘」としかいえない。
なんとなく、現在の株高に「気持ち悪さ」を感じているからだ。
理性で考えれば、10月末の「天底一致」からの反転上昇であり、通常3か月は続くので1月までは上昇トレンドをたどると見ることができる。
でも、感性ではいくつかの「気になる点」があり、気持ち悪さを感じている。
一つは上昇スピードが異常に速いこと。
NASDAQは10/26の底打ちから11/20までに13.4%も急上昇し、S&P500も10/27のボトムから11/24までに10.7%も急上昇。
わずか1か月も経たない期間で10%以上の上昇・・・これは投機的な先物買いや指数ウェートに高いGAFAMなどの集中買いが株価を押し上げたといえる。
投機的なスピードが行き過ぎている感じもぬぐえない。
もう一つは半導体株の異常な急上昇だ。
米エヌビディアは10/26のボトムから10連騰を挟み1月20日まで25%の急騰。
日レーザーテックも10/25のボトムから11/25までに29.3%と、エヌビディアを上回る急騰劇を演じた。
連騰連騰でわずか1か月で25%以上の急上昇って、やはり異常に投機的な動きに見える。
半導体株に集中したクレージーな上昇の後に警戒感が台頭するかもしれない。
さらに、日経平均のV字型上昇だが、拡大型のパターン。
日経平均23年6月~11月日足
日経平均のチャートパターンは「拡大型」
上限は3万4000円水準だが下値を切り下げる展開で、徐々に買い手のパワーが衰えていくという意味を持っている。
もちろん、3万4000円の上限水準を突破していく可能性もあるが、拡大型で新高値更新は反落を警戒すべきチャートパターンでもある。
というわけで、保有株の全売却には大した根拠はない。
指数の急騰、半導体への集中、チャートの拡大型・・・ただ「危うきに近寄らず」と考えただけだ。
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