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シニア投資家にとって最大の課題は「毎月のキャッシュフローの黒字化」だ。
年金やその他収入によって、毎月の費用を完全にカバーできれば貯蓄を減らすことなく生活できる。
そのうち年金はほぼ固定された収入だが、年金だけで生活できる人は少ない。
となると、その他収入でどう年金の不足を補っていくかが課題になる。

運用会社のCIOの頃、毎月分配型投信が大流行したことがあった。
インカム型の投信だが毎月の分配金が1%ぐらいあり、1000万円購入すれば毎月10万円の分配を受け取れるというシロモノだった。
これが高齢者にウケた、年金の不足を毎月補えるからだった。

でもこれにはカラクリがあった。
通常分配金の原資はインカムゲインになるわけだが、基準価額が1万円を越えるとその越えた分=キャピタルゲインを分配できる。
このルールを利用して基準価額1万円を大幅に越える投信を自己設定する、そして十分に価格上昇したところで毎月分配型投信として販売する。
新たに購入する投資家は1万円を大幅に越える時価で買うのだが、投資家を公平に扱うため1万円の超える部分は分配できる。
こうして投資家はインカムゲインを大幅に越える分配金を受け取れるという理屈だ。

結局、こうした毎月分配型は「タコ足配当」と呼ばれ自分のおカネを分配金として受け取るだけの話で、金融庁からもチェックが入りブームは終息してしまった。
だが、シニア投資家、年金生活者にとっての価値は変わらない。
投信の元本は相続に回すので下がっても関係ない、タコ配の毎月分配は年金の補てんに使うというわけだ。

新NISAでは成長投資枠で年240万円、5年間で1200万円を非課税で投資できる。
この240万円を使って毎月分配型の運用をすれば、毎月分配型投信を買っているのと同じ効果を得られる。
これがシニア投資家には最も有効な「新NISAの使い方」になると思う。
ちなみに筆者の「新NISAで毎月分配型運用」をするつもりだ。

次回は具体的に「新NISAで毎月分配型運用する方法」を考えてみたい。



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