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軽井沢が都心からの移住人気で地価が上昇しているという。
テレビ番組に登場した軽井沢の移住マダムは「ここは東京24区です」と発言した。
余裕のある平屋建て、広いリビング・ダイニング、大理石をふんだんに使ったインテリア、BBQのできる広いバルコニー、芝生の庭・・・
テレビでに出る理由があるような、理想的な環境で子供を教育するために移住の決意をしたという。

でも、子供の教育のために自然の多い軽井沢に移住したというのはどういう意味なのだろうか?

確かに自然の中で子供が育つのはいい事だと思う。
でも「東京24区」としての軽井沢ならば、東京生活の延長線上にある。
いわゆる「田舎生活」で自然の中で育った子供とは決定的に違う。
生活様式をまるまる都会から持ち込んでいるからだ。

かといって「都会育ち」の子供とも違ってくるのも間違いないだろう。
都会育ちの子供たちは花・木・昆虫の名前もよく知らないが、自然の中で生活していれば植物や動物も身近な存在で慣れ親しむ。
田舎の子供たちと同じように花木の名前も詳しくなるし、野鳥の名前も鳴き声だけで判断できる。
どちらが良いとか悪いとかの問題ではなく、育った環境の違いだ。

でも筆者が気になるのは、田舎で育ちながら「都会育ち」にこだわる親に育てられた子供のアイデンティティだ。
これらの「東京24区」の子供たちは「田舎育ち」でもない、ましてや「都会育ち」でもない、中途半端な人格形成に歪められていくかもしれないと思う。

太平洋戦争中に都会の子供たちは田舎に「疎開」した。
これと似たような人格形成になるのかなと思う。
「疎開」した子供たちは「都会の子供」という強いアイデンティティがありながらも、「田舎の子供」にある種のコンプレックスを持つ。
軽井沢の移住家族の子供たちも似たようなコンプレックスを持つかもしれない。

中学受験の年齢になれば都会も戻り「お受験」なのだろうが、「都会育ち」の子供たちの学力に勝ることができるのだろうか。
中途半端な「都会育ち」には「田舎育ち」の強さ・しぶとさもないだろうし、「都会育ち」の先端知識に対する親密さもないだろう。
小学校3年生から受験塾に通い、遊びたい心を犠牲にして勉強し中高一貫の受験校に入るのが「都会の子供」だとしたら、軽井沢育ちの「都会の子供」はどうなるのだろうか?



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