IMG_0322

















まさに「この期に及んで…」という言葉がピッタリくる最近の米債券市場。
債券市場参加者がずっと「リセッションが来る」と「オオカミ少年」のように言い続けた結果、FRBの利上げで短期金利が上昇する一方、将来の景気鈍化を見込んで長期金利は横ばいを続け、長短金利が逆転、リセッションを織り込む逆イールドになった。
この「オオカミ少年」効果が一巡し、景気実態に合わせるように10年債が売られている。

では、米10年利回り(先週末4.15%)がどこまで上昇し、どんな影響が予想されるのだろう?

期間の短い国債は逆イールドのまま。若干金利上昇したが、政策金利が5.5%が上限になるので短期債の値動きは小さい。
     先週末    8/15
1年国債 5.38%  5.36%
2年国債 4.89%  4.95% 
3年国債 4.57%  4.64%

でも5年以上になるとフラット化が進み、長期金利は4.3%程度でほぼ横ばい、逆イールド状態が終わった。
      先週末    8/15
5年国債  4.24%  4.36% 
7年国債  4.15%  4.31%
10年国債 4.15%  4.21%
30年国債 4.26%  4.32%

ここ3年程度は景気悪化~金利低下期待が残っているが、5年以上では金利がフラット化し景気懸念は一巡してきたといえる。
米債券市場も中長期の米国景気に自信を持ってきたといえるかもしれない。


株式益回りとの関係で見ると、成長株NASDAQや小型株では長期金利に負けている。
NASDAQ益回り3.63% 
ラッセル2000益回り4.04%

主要株価指数(S&P500やNYダウ)の益回りまではまだ余裕がある。
ダウ公共株益回り 4.58%
S&P500益回り 4.90%
NYダウ益回り   5.21%

FRBの利上げのターミナル金利が現状の5.5%程度と仮定すると、5年債で4.5%程度が上限、フラット化したままだと、長期の7~30年債利回りも上限4.5%程度が限界かもしれない。
その程度ならギリギリ「長期金利<株式益回り」を維持できる。
株式暴落は避けられるかもしれない。

確率は相当低いとみられるが、FRBが政策金利6%以上に引き上げるとと話が変わる。
5~10年債利回りも5%程度になる可能性があり、SP500やNYダウの益回りを越える危険な状態となる可能性もありそう。
そうなるとオオカミ少年の寓話のように少年の言う事を無視した村人たちがオオカミに食べられてしまう事もあり得るかもしれない。
これ以上は勘弁してほしいな。



    相場テクニックとして「酒田五法」格言をはじめ、相場格言の現代的活用や実戦のための本
株式需給の達人格言編


https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBQM526Y


PER・PBRなどのバリュエーションを実戦でリターンを上げることを主題として解説した本
実戦的バリュエーション

https://www.amazon.co.jp/dp/B097MY83XZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_BMX1VST198R56XWPHT2S

過去の株価というだけのでチャート、これを市場心理の分析道具として実戦で使うことを目標に解説した本
チャートの達人

https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5


正確なパフォーマンス計測から運用は進化する、自分の弱点の分析によって運用能力を引き上げる本
個人投資家の最強運用
https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0



ソブリンファンドや年金ファンドなど海外の巨大運用機関の訪問記、市場を理解するのに役立つ本
株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


需給はすべてに先行する、株式需給を分析するための基礎知識を中心に解説した本
株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM






にほんブログ村