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夜中にフト目が覚めると、日経報道で「日銀、YCC修正を検討」というニュースが飛び込んできた。
直後、200ポイント程度上昇していたNASDAQ指数が上げ幅を失い、13日連騰していたNYダウはマイナス圏に沈んだ。
おそらく・・・日銀の政策変更ー円金利上昇ー円ファンディングのコスト上昇ーキャリートレードのアンワインドー米国株や債券の下落・・・という連想ゲームが起こったのだろう。
世界の市場はつながっているのがよく分かった。

グローバル市場はモザイクのような複雑怪奇な資金フローによって作られている。
円は低金利が約束されたファンディング通貨だが、これが変わる時、世界の金融資本市場に影響してしまう。

現代の市場は様ざまなプレーヤーがいて、それぞれ自分の有利になるようにポジショントークをする。
これらが「ノイズ」となって市場のボラが拡大させ、そのボラの拡大で他のプレーヤーたちの売買を誘導してしまう。
今後、日銀ラリーの中で日経平均先物、円ドル為替だけでなく、米国株・債券にも影響が広がるだろう。
それだからこそ、日銀ラリーの「ノイズ」と「本質」を見ておく必要がある。

日銀ラリーについて一つ言える事は「日銀の金利政策の正常化はすでに始まっている」こと。
これは日本経済が脱デフレをしていく局面では「本質」、そしてこの日銀ラリーをめぐって多くの「ノイズ」が発生してる。

第一ステップ 22年12月 YCC幅を従来の±0.25%から±0.5%に拡大。
市場はビックリして日経平均が660円(2.5%)の急落、Jリート指数も103ポイント(5.3%)の急落、そして、円ドルは5.2円(3.2%)の円高を記録した。

唐突感が強いYCC変更であり市場に大きなサプライズ=「ノイズ」」だった。
その後、日銀ラリーのプレ・ポジションがイベントドリブン系で根強く蓄積されてきた。

そして第二ステップ 23年7月YCC±0.5%を柔軟に運用し、10年利回り1%までを容認。
事実上YCCの自由化に近いが、日経平均の下落は131円(0.4%)、Jリートの下落は10.1ポイント(0.53%)、円ドルは0.41%の円高にとどまった。

イベントドリブン系のヘッジファンドなどは日銀ラリーに向けたポジションを十分に保有しているので、直後の仕掛けが一巡してくれば、利益確定の反対売買が出てくる。
第一ステップのようなサプライズはなく、市場は影響を吸収するだろう。
実際、金曜日のNY市場は前日分をすべて取り返してしまった。
来週初の東京市場でも買戻しが中心になってくるだろう。

いつかは分からないが、第三ステップはゼロ金利の解除・・・
この三回目のステップで金利は正常化され、その後の利上げは日本経済がどの程度インフレ体質になっているかによる。
いずれにしてもこの第三ステップは日本経済が長期デフレからインフレ時代に変わるサインであり、株価は名目成長を織り込み上昇トレンドを作る。
むしろ、ポジティブなサインとして受け取られるだろう、これが「本質」だと思う。

もう一つ重要な「本質」は日米金利差による円安相場は転換点を迎えていることだ。
これはFRBの引き締めが最終局面にありあと1回利上げすれば終了、一方、日銀は着々と金利正常化を進める・・・・となれば金利差拡大で進んできた「円安」は終わる、これもまた「本質」だ。



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