
ニッセイ基礎研究所の研究員が外国株投信の資金流入額とパフォーマンスをまとめた一覧表だ。
ちょっと見にくいのでまとめてみる。
資金流入額TOP5の投信、1-3月期のパフォーマンスと流入額だ。
1-3月期 資金流入額
①米国成長株投信D -6.7% 11028億円
②eMAXIS Slim 米国株式SP500 +2.5% 6389億円
③グロバル・エクスポネンシャル -13.6% 5303億円
④米国成長株投信B -6.8% 3106億円
⑤eMAXIS Slim オールカントリー +1.8% 3013億円
1-3月期だけではパフォーマンス実態が見えてこない。
そこで上位3ファンドのパフォーマンスを株価変動による分と円安による上昇分に分けてみたい。
2021/12/30 2022/11/16 リターン ドル円
米国成長株D 13006 11500 -11.5% ∔21.3%
eMAXIS・SP500 19204 19633 + 2.2% +21.3%
グロバルエクスポ 8389 5142 -38.9% +21.3%
基準価額は分配金再投資ベース。
米国成長株Dはアライアンスバーンスタインの運用する投信だが、基準価額の変動はー11%に対してドル円のリターンは+21%。
つまり、ドル円のプラス影響を除くと、株価リターンは年初来で-32%という大きなマイナスになっている。
ドル円リターンに相当助けられた、株価リターンだけでは大損だったといえる。
一方、eMAXIS・SP500はS&P500のインデックス投信で、株価リターンも比較的良いとは思うが、年初来+2%とプラスリターンを保った。
しかし、これはドル円リターン+21%を除けば19%のマイナスになる。
SP500の指数自体のリターンは年初来で-16%であり、指数自体のリターンよりも3%程度悪い。
これは様々な管理・運営コストがかかっているためかもしれないが、インデックス運用で3%の劣後は機関投資家向けファンドではありえない。
「即刻、解約」が言い渡される劣後状況で、個人投資家はなめられているようだ。
グローバル・エクスポネンシャルファンドとなるとなんともコメントしようがないほど悲惨だ。
これは日興アセットの設定投信だが、アークインベストメントの運用なので考えられないほどパフォーマンスが悪い。
ドル円リターン+21%がありながら、ファンドリターンが-38%、つまり、株価リターンでは-59%とまさに悲惨としか言いようがない。
米国の大手運用会社アライアンスバーンスタインのファンド、SP500のインデックスファンド、アークインベストメントの極端なファンド、の三つが資金流入のTOP3に入ったことは興味深い。
この三つのファンドを追いかけていくことで、オーソドックスなアクティブ、極端なアクティブ、そしてインデックスファンドを比較していくことができるからだ。
いずれにしても2022年はドル円リターンに大きく助けられた年だった。
来年2023年を考える上でも最も重要なのがドル円リターンがどうなっていくのかだ。
ドル円リターンが円高でマイナスになるようならば外国株投信のリターンを逆に削り取る要因になるからだ。
①ドル円がどう動き、リターンに影響するか?
②米国株全体の動きを示すS&P500がどのようなリターンになるのか?
③大きく負けたハイテク株のリターン・リバーサルが起こるか?
この三つの質問が来年の外国株投信を決める。
株山人流に考えてみたいと思う。
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