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12月に今年最後のFOMCを控え、金融・資本市場はFRBの利上げを織り込んで動いているはずだ。
下の一覧表は、政策金利であるFF金利、米1年~30年までの債券利回り、信用格付けの低いハイイールド債利回り、SP500の益回り、米リート分配金利回りを年初、ピーク、直近、年初からピークまでの利回り変化を比べたものだ。

年初値 11月高値 直近値 利回り変化
FF金利 0.08 3.83 3.83 3.75
米1年債利回り 0.4 4.8 4.76 4.4
米2年債利回り 0.77 4.72 4.45 3.95
米10年債利回り 1.63 4.21 3.68 2.58
米30年債利回り 2.03 4.32 3.73 2.29
ハイイールド債利回り 4.42 9.5 8.49 5.08
SP500益回り 4.38 6.21
5.45 1.83
米リート利回り 2.69 4.17 4.06 1.48
単位%、利回り変化は11月高値-年初値

12月のFOMCで0.5%~0.75%の利上げを想定すると、FF金利(政策金利)は4.3~4.5%に上昇する。
11月高値で米1年債4.8%、米2年債4.72%と、すでにこの12月FOMCの利上げ分を織り込んだ。

しかしその後、FRBの引き締めペース鈍化の予想で長期金利中心に市場が予想以上に反応した。
短期の金利の4~27bpの小幅な低下に対して、10年金利は53bp、30年金利は59bpと大きく低下し、さらにハイイールド債も101bpと1%以上の大幅な低下、SP500益回りも76bpの低下した。
FOMC前で短期金利に一段の上昇余地があるにもかかわらず、長期金利の振れ幅が増幅されている。
債券市場がボラの高い局面に入ったのかもしれない。

①FRB引き締めのピークが近いこと、②米景況感の若干悪化で長期金利に低下圧力がかかったことで長期金利が過剰な反応を示す局面だ。
しかもハイイールド債の利回りも1%と急低下したことを考えると、ビットコイン関連に経営破たんがありながらクレジットが安定していたといえる。
「いいとこ取り」な感じもあるにしても「適度な景況感の悪化」と「FRBの引き締め最終局面」という環境で長期金利が過剰反応し、株価が予想以上の反発を誘発する。

12月FOMCでは利上げペースが注目されるとともに、ターミナル金利を示すドットチャートの公表がある。
ターミナル金利を5%以上あるいは6%に引き上げるドットチャートが示されれば、長期金利が逆に上昇し、11月のピーク金利を上回る可能性もある。
その場合、10年や30年の長期金利が急上昇を見せるかもしれない。
ターミナル金利の見方、米国経済の景況感、インフレ率の変動など、長期金利の振れが大きくする要因が目白押しなだけに頭に入れておきたい。



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