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KKRが日本都市ファンドと産業ファンドの運用を行う三菱UBS・リアリティを2300億円で買収した。
日本都市ファンド(8953)と産業ファンド(3249)の合計資産規模は1.7兆円。
2300億円の投資で三菱UBSの運用会社を買収し、1.7兆円の不動産資産を持つJリートを支配できるというのは悪くないかもしれない。

KKRの運用会社も目的は何なのだろうか?

まず、運用報酬だが・・・
日本都市ファンドの決算資料で見ると、運用報酬は前期(21/8)45.5億円、今期(22/2)36.9億円が計上されている・・・年間82億円だ。
産業ファンドでも運用報酬は年間25億円程度で、両ファンド合計でも年間110億円程度だ。
運用資産1.7兆円に対して110億円の報酬では1%以下のリターンしかない。
つまり、KKRは運用報酬を得ることが目的とは思えない。

次にこの1.7兆円の不動産ポートフォリオを使って収益を上げる。
KKRはグローバルに55兆円の資産を保有する投資ファンドだが、資産買収や企業買収を日本で盛んに行っている。
三菱UBSリアリティの買収で、傘下の保有不動産をどう使っていくのかは分からない。
でもその運用の司令塔を買収しているので、ファンドの保有物件とKKRの保有物件を交換したり、ファンドの物件を買収したり、かなり自由に動くことができそうだ。

第三にKKR本体の資産のエグジットとして使う可能性もある。
KKRの保有不動産をエグジット(出口)としてファンドに売却することもできそうだ。
これでKKRは不動産在庫を現金化し、次の買収に使うことができる。
ただし、ファンドには「利益相反」や「投資家保護」の規定があり、ファンドの投資家の利益を損なうような取引はできない。

第四にファンドの余剰金をどう使うのかもポイントだ。
現在、日本都市ファンドには60億円の余剰金がたまっているので、それをどう使うかも気になるところだ。
配当として投資家に返すのか、余剰金を利用して不動産の買収を行うのか、興味あるところだ。

いずれにしろ、KKRの次の一手が日本都市ファンドや産業ファンドのリターンを決めていく・・・注目している。




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