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ソフトバンクの決算が発表された。
多くのマスコミは、純利益が赤字の1兆7080億円だったと書いている。
でも、ソフトバンクの危険性は他にある。

投資をメイン業務としている会社だなので、現在の小型成長株の暴落相場では当然ながら、赤字は不思議でもなんでもない。
この孫さんビジネスモデルはもっと大きな危険性を持っている。

第一に、巨大SWFは孫さんに共感してビジョンファンド1号に投資したが、すでに離反した。
外部投資家として計上されているが、中東の巨大ソブリンファンド(国家ファンド)が数兆円の規模で1号ファンドに投資した。
しかし、毎年兆円単位で資金を引き上げ、昨年度決算でも1.2兆円の引き上げが出ている。
2号ファンドには全く投資を実行していないので、ソフトバンクの自己資金が頼りだ。
誰も孫さんに期待していない。

第二に、有利子負債をムチャクチャ増やし、自転車操業に陥っている。
こうして資金繰りが厳しくなり、有利子負債が急増している。
有利子負債の合計では18兆円から21兆円に激増した。
そのうち、社債での資金調達で4.7兆円から6.5兆円に増えたし、借入金も4.7兆円から5.5兆円に増加した。
ソフトバンクGの自己資本は11兆円しかないので、21兆円の有利子負債は自己資本の2倍になる。
これはヤバい。

第三に、借入金の多くがドル建て債務で、金利上昇とドル高がマジにマイナスになる。
自己資本に比べて有利子負債が大きいことが大きな問題となるが、それだけではない。
社債のうち多くはドル建て債、さらに劣後債も発行している。
現在のFRBの引き締めによるドル金利の上昇、さらにドル高/円安で円ベースでのドル建て債務が膨張する。
極めて厳しい財務政策を取ってしまった。
財務の悪化は、孫さんの大きなミスかもしれない。

第四に、自社株買いだけが頼りだが、自己資本は枯渇し始めている。
巨額の自社株買いを続けているが、これも先細りは間違いない。
自己資本のうち、過去のネット利益を積み上げた利益準備金を見ると、前年度8.8兆円あったものが、今年3月末では4.5兆円と一気に半減近い減少だ。
今後の自社株買いは自己資本の制限を強く受けることになるはずだ。

というわけで、ソフトバンクの経営は大きな岐路に立っている。
早めに新興成長株が底入れ、大反発してこないと苦しい。



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