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相場格言もあと3回でネタが切れる。
自分自身の運用経験上で大きな影響を受けた三つの相場格言について最後に書きたいと思う。

まずは「株を買うより時を買え」

「時」を買うというとタイミング重視した投資みたいな感じがするが、より深く考えるともう少し意味がある格言だろう。
ヘッジファンドが使う運用戦略に「イベントドリブン」があるが、この格言はこれに近いと思う。

「イベントドリブン」の古典的な手法は、日経平均の採用銘柄の変更やMSCI指数の採用銘柄や指数ウェートの変更など指数イベントを利用して、ロングショートのポジションを作る運用戦略だ。
これは「変更日の引け値」というエンドが決まっているので、指数ウェートの増加するロング側とウェートが下がるショート側を決めて、そのエンドに向けた株価の変化を収益化するものだ。
昔、これで大儲けができたが、最近ではこのタイプのイベントは瞬間的に株価に織り込まれるので、行動科学を応用したような複雑な対応が求められる。

ヘッジファンドのような「イベントドリブン」でなくても、イベントを頭に入れ、それを利用するのは個人投資家の運用でも有効な方法だ。

たとえば「海運株の配当取り」はその典型例だった。
当ブログでも3月10日に「配当取りのトリック」を書いたが、海運株の大型配当の権利日に向かったイベントドリブン戦略だ。
配当率10%という大型配当を予想されていた日本郵船などの海運株には、「配当取り」の買いが多く入るだろうと予想されていた。
しかし、配当権利日の次の日、配当落ちの日はその前の人気とは逆にあり、配当以上に大きく下落すると思われた。
そこで「イベントドリブン」的な投資判断が必要だった。
配当人気があるので、「自分の買い値より高い値段で買う投資家がいるかぎりは買い続け、配当落ち前に売る」というアノマリーを利用すべきだった。
結局、日本郵船の株価は3/18に12490円でピークを打ち、配当落ち価格は9660円だった。

現代の株式市場は「イベント」の連続で出来ている。
毎月の経済指標、特に米雇用統計、FRBのFOMC、決算発表・・・すべてが「イベント」だ。
その連続する「イベント」をうまく切り抜けていく「イベントドリブン」的な発想は必ず必要になる。
個人投資家にとっても「イベント」をうまく利用するノウハウは有効だろう。

という意味で、「株を買うより時を買え」



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