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北京オリンピックでの話題だが・・・
米国生まれで米国育ちの中国帰化選手、フリースタイルスキーの谷愛凌選手はハーフパイプで金メダルに輝き、中国でも一気に人気のアスリートになった。

さらに中国の女子アイスホッケーチームでは北米出身の帰化選手が22人中10人にのぼるという。
男子のアイスホッケーでも25人中17人が海外からの帰化選手らしい。

逆に米国のネイサンチェン選手は中国メディアから「裏切り者」と非難を受けた。
また、中国語が上手でない朱易選手は同じく米国生まれの中国帰化選手だがSNSのバッシングに合ってしまった。
中国本土のSNSなどでは、同じ中国系の選手でも国籍や言葉で批判する「上から目線」のようなものが気になる。
この偏狭な「本土人」に興ざめする。

商才のある中国人は昔から中国を出て東南アジアを中心に大規模なビジネスで成功してきた。
多くの福建省や広東省などの出身者がシンガポールやマレーシアなどで活躍してきた。
商売に長けた彼らは総称して「華僑」「華人」「オーバーシーズ・チャイニーズ」と呼ばれてきた。
東南アジアの自由な資本主義経済が彼らの活躍の基盤になったのは間違いない。
当時英国領だった香港でも李 嘉誠氏などの多くの華僑が巨大な資本を元に不動産や流通を牛耳てきたし、政治でもシンガポールのリー・クァンユー元首相、タイのタクシン元首相など、多くの華僑や華人が活躍してきた。

でも、「中国本土人」と「華僑・華人」の力関係が劇的に変わってしまったように見える。
中国が貧しかった時代では、海外で富を貯めこんだ「華僑」が本土にいる親戚や友人を支援してきたと言う意味で「本土」<「華僑」という関係だった。
しかし、現在の「本土人」は「華僑」よりも上位にあると考えているのかもしれない。

こうした意識の変化が海外の中国系スポーツ選手を帰化させ、逆に海外籍の中国系選手の活躍には批判を集中させる。
米大学では技術漏洩を懸念して中国留学生を規制したり、海外向けプロパガンダ機関として孔子学院を排除したり、米中対立の中で知的資産の中国流出に敏感になっている。

「華僑=オーバーシーズ・チャイニーズ」はもう中国人ではないと考えた方がいいのだろう。
ルールが中国にあっても共産党中国とは一線を画していくだろう。
「本土」と「華僑」が分断されていくとしたら、中国の孤立化が一層進んでいくのかもしれない。



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