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モーニングスターが投信の年間優秀賞を発表した。
2021年はアクティブ投信に4.8兆円、パッシブ投信に2.6兆円と合計7.4兆円と巨額の資金流入があったという。
リーマン危機の前2007年14兆円の資金流入を記録して以来の巨額流入だ。
国際株式型が人気で3兆円の資金流入だったので、国内株式やREITなどのオルタナ型にも1兆円以上流入している。

モーニングスターは国内株式型897本が対象で、最優秀賞に「トヨタグループF(三井住友DS)」、優秀賞に「情報エレクトロクスF(野村)」「三菱U日本株35」「コモンズ30」「企業価値成長小型(アセマネONE)」「One国内株オープン」が選ばれた。

トヨタFは投信とはいえ、トヨタ・デンソー・アイシンの3銘柄を保有すれば同様のリターンが得られるので別として・・・
他の国内株投信の中身は悲惨だ。
「コモンズ30」と「One国内株オープン」の2投信は合格だが、それ以外はダメだ。

まずデータで確認してみよう。
        1年              3年年率
      リターン リスク シャープR リターン リスク シャープR
One国内株  8.59% 13.46% 0.64    13.10% 17.68% 0.74
コモンズ30 7.30  14.36  0.51    12.11  16.33  0.74
情報エレク  3.94  15.97  0.25    27.52  19.42    1.42
三菱35   2.53  14.43  0.18    17..77  19.66   0.90
企業価値  -11.75   26.54 -0.44    22.65   27.01   0.84

投信を選ぶとき、重要なのはシャープレシオ(リターン/リスク)。
限定されたリスク(リターンの標準偏差)でより高いリターンを上げるのがファンドマネージャーの腕の見せ所だ。
投信の質はこのシャープレシオで決まると言っていい。
このシャープレシオが0.5以上でだいたい合格点となる。
取ったリスクの半分のリターンを上げれば平均点以上といえるからだ。

この優秀ファンド5本はいずれも3年年率では合格点だが、1年となると「One国内株」と「コモンズ30」のみが合格点だ。
ということは、国内株投信897本の中で1年と3年の両方でシャープレシオ0.5以上を取った投信はこの2本だったということだ。
運用会社のアクティブ能力がシャープレシオに出る。
これを短期でも中期でも0.5以上を確保している投信を選ぶべきだ。

もう一つ重要な点は、日本株では30~50銘柄ぐらいの集中投資をしないと、十分なアクティブ・リターンを取れないということだ。
「One国内株」は保有銘柄数を制限していないが、「コモンズ30」「三菱UFJ35」とか銘柄数を絞ってリターンを追求している。
これは個人投資家にとっても重要な示唆になるだろう。
銘柄数を絞ってリターンを取りに行く姿勢が大切だ。

それにしてもこの1年パフォーマンスがマイナスの「企業価値成長小型株(アセマネOne)」が優秀ファンドなのだろうか?
さらにトヨタグループのご当地ファンドとしてスタートした「トヨタグループファンド」が最優秀って大きな違和感がある。
モーニングスターの評価って何の意味があるのか不思議でならない。



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