ロシア









ロシアが着々と旧ソ連国に影響力を拡大している。
目先はウクライナへの軍事侵攻があるかどうかが注目点だが、この地域に確実に独裁的な政権による親ロシア国を作り上げている。

2020年初、ロシアはカザフスタンに軍事介入した。
5年ほど前、最大都市のアルマトイに行ったことがある。
もともとの首都だったが、97年にアスタナ(現在、ヌルサルタン)の黒川紀章設計の近代都市に遷都した。
この旧都のアルマトイは権威的な社会主義国に共通する「形」を持っていた。
街の中央に大きな広場があり、妙に権威的な大講堂(モスクワの赤の広場とクレムリン、北京の天安門広場と人民公会堂など)がそびえ立ち、いかにも・・・という感じだ。
なんか社会主義を引きずっている感じが強かった。

カザフスタン中央銀行(NBK)の役人は独立後に欧米に留学経験を持つ若者が多く、英語も流暢で考え方も合理的で、欧米の普通の若者と変わらい印象だった。
彼らが実権を握れば「この国は変わる」と思える人材を抱えた中央銀行だった。
しかしそう簡単ではなく、ナザルバエフ大統領が長期政権になりやっぱり社会主義から抜け出せない。

ナザルバエフ大統領の長期政権で不満がたまっていたことが背景にした反政府デモの鎮圧にロシア軍が介入したことで、カザフスタンはより権威的な社会主義になっていくのかもしれない。

ベラルーシでもルカシェンコの独裁政権が親ロシア度合を強めている。
反政府デモを力で抑え込み、反政府活動家を飛行機を強制着陸させて拘束するなど、まるでプーチンの反政府活動家を拘束したやり方を真似したかのようだ。

そして、クリミア半島・・・その後、ウクライナ・・・

これを地図上で見てみよう。
ロシアの南側に接してるのが「カザフスタン」、西側に接している「ベラルーシ」、その南に黒海への出口にあたるのが「ウクライナ」だ。
この三つの国をロシア側に組み入れれば、プーチンは黒海ーカスピ海を制し、東欧と直接対峙できる地政学上のポジションに立つ。
「ウクライナ」は地政学の重要地でプーチンは決して諦めないだろうと思う。

株価の年初来変化率から見てみると、株安の震源地NASDAQ-14%、ロシアRTS-12%、選挙で混乱している韓国-12%が下落率上位だ。
ロシア株の下落はロシアからの資金逃避が引き起こしており、その意味でウクライナ侵攻リスクのバロメーターといえる。

米国が関係者の家族を国外脱出させ、日本も大使館員を国外避難させた。
ロシアはウクライナ東部のロシア系住民に武器供与するとした。
バイデン政権は対ロシア制裁を検討し・・・瀬戸際外交を展開している。

一方、緊張が高まっているが、ロシアRTS指数がここ2日間急反発している。
2/4から北京五輪なので、いかにプーチンといえどもこの平和の祭典に軍事行動はできない・・・しばらくは「棚上げ」を期待しているのかもしれない。




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