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「見切り千両」は野村證券のHPではこう説明されている。

「相場の格言の一つで、「見切り千両、損切り万両」といった使われ方もする。含み損を抱えた株式などに対して、損失の少ないうちに見切りをつけることは千両の価値があり、損失を拡大させないために、ある程度の損を覚悟で売買することには万両の価値があるという例え。」

株式投資には「見切り千両」特に「ロスカット」が重要だと言われている。
たとえば、買値から2割下落したら強制的にロスカットすると、最大損失を20%に抑えることができる。
そうしないと、5割でも6割でも下落する場合があるのが株式投資た・・・というわけだ。

大きく含み損を抱えて辛い日々を送るよりも、一旦ロスカットすると精神的に楽になるのは事実だ。
証券会社の自己資金運用の担当者には、「ロスカット」は精神安定剤でもあった。
くよくよとして大損を抱えて右往左往するよりは、ポジションを解消して心機一転運用に取り組む方がいい・・・というわけだ。

しかし、筆者が運用部長だった時、上司から導入するように言われた「ロスカット」を断固として拒否した。
何故か?
答えは簡単。
この上司が「ロスカットしろ」と言った時は、大体、底入れ時期だった・・・という実績が過去の何回もあったからだ。
絶好の買い場で売らなければならない「ロスカット」は意味ないし、まるで無駄だと思った。

「見切り千両」と言われても、安値で見切るよう「甘い投資判断をしていない」自信があった。
買値から大きく下落しても自信は全く揺るがなかった。
もし、自信をなくしていたら、上司に従って「ロスカット・ルール」を導入し、実際にロスカットしていたかもしれない。

「見切り千両」は、結局、投資家自身の自信、コンフィデンスの問題だ。
自分の考えた投資採算が狂ったり、間違えたり、自信を失えば、「ロスカット」した方がいい。
「見切り千両」は一定の損失が出たら行う「ロスカット」ではなく、投資家自身の投資に対する自信によって行うべきものだと思う。


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