ドットチャート2112













FOMCが終了し、FRBは「テーパリングの加速化」と「利上げのペースアップ」を決定した。

テーパリングは今までの毎月1200億ドル購入を毎月150億ドルづつ減少させる方針から、2倍の300億ドルづつ減少に加速。
利上げは2022年に3回、2023年に3回の利上げで、2022年末にFFレートは0.85%、23年末に1.6%、24年末には2.1%になる。
上のグラフはドットチャートで、タカ派の理事は22年末で1%超、23年末で2%超、24年末で3%超を予想している。

・・・量的緩和の終了が市場流動性に影響する。

量的緩和は来年3月に終了となるが、FRBのバランスシート(現在8兆6645億ドル)は3月までに2850億ドル増えて9兆ドル弱に増加しピークを打つことになる。
その間、FRBによる購入は続くが、新規の流動性供給は大きく減少していく。
市場の流動性は増加するために目先大きなマイナス要因ではないが、今までのようなジャブジャブの需給とは違ってくる。

・・・最大のポイントはFRBのバランスシートの縮小。

テーパリングの次には、FRBのバランスシートの縮小がいつ頃からどのぐらいのペースで起こるのかが市場の流動性を決める。
前回のテーパリング(2016~2017年)を見ると、そのタイミングはFRBポートフォリオの採算で、採算が悪化すればFRBは巨大な国債ポートフォリオを維持できない。

FRBの保有する米国債は利回り平均で1%程度、支払い金利(準備預金の付利)が1%を越えてくると逆ザヤになってしまう。
その場合米国民の税金を使って補てんしなければならなくなるので、金融に詳しい議員から指摘され、FRBは対応を迫られる。
そのために、FF金利が1%を越えてくるタイミングで、FRBはバランスシートの縮小を図る。
早ければ22年末にもFF金利は1%を越えてくるので、2022~2023年はバランスシートに縮小、市場流動性の低下という局面に入る。

・・・米国債市場のバブル崩壊を懸念

テーパリングによる米国債買い金額の減少、さらにFRBバランスシートが縮小に入ると、保有する米国債が償還や売却により急速に減少していく場合もありえる。
現在、FRBが保有する米国債は5兆6382億ドルだが、2023年ぐらいから大きく減らされることになるかもしれない。
その場合、株式市場よりも、債券市場の需給を直撃することになる。

もちろん、債券市場が需給悪化で売られ長期金利が上昇すれば、株式市場にも成長株を中心にマイナス要因になる。
この時重要なのは企業業績で、株式市場では業績相場に入れるかどうかがポイントになる。



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