リーマン危機の直前、2007年の12月、私は評論家の武者さんとともにブルームバーグ東京本社で講演を行った。
その時に使った資料の1枚が上の図だ。
サブプライムローンと呼ばれた質の悪い住宅ローン1.5兆ドルが他のローン債権とともに証券化され、10兆ドルの資産担保証券(ABS)となり、そのABSを束にしてCDOが組成され、さらに投資商品にしたSIVが生まれていった。
金融商品が新しい金融商品に産み、クレジットリスクがこんがらがり、リスクがどこにあるのか分からない状態に陥った様子がよく分かる図だった。
リーマン危機の本質は二つある。
①行きすぎた、信用度の低い住宅ローンが急膨張してしまったこと。
本来ならば銀行から借りることができない低所得者にも「サブプライム」としてローンを提供し、住宅ローン全体に15%にまで拡大た。
こうした劣後したクレジットが膨張することは、長期の景気拡大の末期にはよく見られるが、住宅ローンを基にした金融商品の拡大で、それが一段と拡大してしまった。
②どこに損失が隠されているかわからず、多くの企業が疑心暗鬼になってしまったこと。
金融技術の発展とともに新しい証券化商品が拡大し、簡単に住宅ローン商品を買える時代になった。
さらに証券化商品を束にしたCDOやその投資家向け商品SIVなどクレジットリスクが広がり、大元のサブプライムの貸し倒れが起きた時、どこの誰がリスクを持っているのか分からない状態になり、疑心悪鬼がまん延した。
そうなると、銀行間、企業と銀行間の取引にカウンターパーティ・リスクが高まり、銀行・企業間の取引があらゆる分野で停滞してしまった
。
貿易でも信用状の発行などの手続きが停滞し、貿易量そのものが急減してしまうという状況に陥った。
このカウンターパーティ・リスクの拡大がリーマン危機後の世界経済を急縮小させたわけだ。
この二つの本質がリーマン危機を世界的な危機に拡大させた大きな理由だ。
この点から現在の危機、中国不動産危機について見てみよう。
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