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通常の経済では・・・
景気が良くなると需要が強くなりPPIやCPIが上昇する・・・企業の収益率が拡大し賃金が上昇す
る・・・景気拡大するとともに長期金利が上昇する。
本来、賃金と物価と長期金利は景気の動きによって同じように上昇/下降を繰り返す。
しかし、現在の米国では物価上昇>賃金上昇>長期金利となっていて、きれいに連動していない。
長期金利が低すぎてバランスが悪いことで、ここに大きな問題があるような気がする。

新型コロナからの正常化の過程で素材・中間財の品不足で急上昇したPPIやCPIに比べ、長期金利はほとんど上昇していない。
しかもずっと1.3%台に定着しているので、一時的な需給要因ではなくファンダメンタルを背景として買われ/利回りが低下しているはずだ。

一つにはFRBパウエル氏が「インフレは一時的」と半年以上に渡って念仏のように唱えていることだ。
FRB議長がここまで言うなら「長期金利は上がらない」という宗教に乗った投資家がいてもおかしくはない。
この場合、パウエル氏が「インフレは一時的ではない=利上げを開始する」と宗旨替えをした時、長期金利は急上昇する可能性が残る。

実際、9月のFOMCで早期のテーパリングが議論されたと同時に、米10年債利回りは1.3%台から1.45%へとレベルを変えた。
パウエルの宗旨替えが債券市場に反映されたのかもしれない。



もう一つは新型コロナ禍からの経済正常化は金融市場にすでに織り込まれ、正常化が一巡した景気を想定している場合も考えられる。
FRBが11月にでもテーパリングを決定するようだが、正常化後の経済ではジャブジャブの金融緩和と積極財政から正常な政策に戻る。
もし債券市場が正しいとしたら、景気がピークアウトした後にFRBはテーパリングを始め、その後利上げをするという異常な状態になりかねない。

FRBの金融政策の正常化が正しいとすれば長期金利は急上昇するだろうし、FRBの正常化後に景気がピークアウトしてくるとすれば政策が後手に回り景気は悪化する。
微妙な局面にあるといえる。


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