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緊急事態宣言が13都府県に拡張され、まん延防止も16府県に拡大、なんと合計29都道府県が含まれてしまった。
面積比では日本の半分以上、人口比ではおそらく8割以上の自治体が緊急事態(まん延を含む)となった全国的な感染爆発だが、それでもガースー首相は「全国の緊急事態ではない」とした。
また、ロックダウン的な強制力のある措置も取らない、対策は今までと何も変わらない。

東京オリンピックが間接的に感染爆発の原因になった。
それでも、ガースー首相や丸川五輪担当は東京オリンピックと感染爆発は関係ないと言い切った。

まずはデータで確認したい。
東京都が公表している7日間の移動平均感染者数を調べてみた。

2020/8/5 第2波 ピーク346.1人
2020/9/25  ボトム  144.6人・・・ボトム/ピーク比: 41%   期間:51日間
2021/1/11 第3波ピーク1861.1人・・・ピーク/ボトム比:12.8倍  期間:108日間
2021/3/8   ボトム   253.4人・・・ボトム/ピーク比: 14%   期間:57日間
2021/5/14 第4波ピーク 926.3人・・・ピーク/ボトム比: 3.6倍  期間:67日間
2021/6/15  ボトム  375.9人・・・ボトム/ピーク比: 40%   期間:32日間
2021/8/13 第5波ピーク4155.7人・・・ピーク/ボトム比: 11倍   期間:59日間

過去1年間の感染者数のピークとボトムを見ると、第3波と第5波の感染者数の伸びが大きい・・・これは英国株とデルタ株という変異株への置き換わりが影響したのだろう。
英国株への置き換わり時(第3波)では感染者数がボトムから12.8倍に激増した。
また、現在の第5波デルタ株への置き換わり時はボトムからすでに11倍に感染者数が激増している。

東京オリンピックの第一の問題はこのデルタ株への置き換わりのタイミングと重なったことだ。
直接の関係は証明できないが、タイミングが重なったことで感染ペースが一段と拡大したのは間違いないだろう。

もう一つはボトムの水準で、第2波が終了後のボトムは144人、第3波終了後のボトムは253人、第4波終了後のボトムは375人と徐々に水準を切り上げてしまっていることだ。

東大の児玉教授は、感染には「幹」の部分と「枝葉」の部分があると指摘している。
「幹」の部分は社会の中にウィルスが根を張っている部分で、流行が一巡した後でも生き残っているウィルスだ。
この「幹」の部分が次の感染流行時に「枝葉」の部分が爆発的な増大を作り上げる。
7月のボトムが375人と過去のボトム水準に比べ高いまま、インド株(デルタ株)の感染爆発を迎えてしまった。

東京オリンピックの第二の問題は、「幹」の部分が十分に下がり切らない時点で行われたことだ。
これが感染の急拡大を招いた可能性があるだろう。
次回は詳細をデータで考えてみたい。


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