
「板」を知らない方も多いかもしれない。
株式取引をしている人が毎日目にする、あの「売り注文と買い注文が並んだ」一覧表だ。
ちょっと前(?)まで「板情報」は証券会社のディーラーだけが見られるものだった。
一般投資家に開放され、誰でも見られるようになった。
でもこの「板」を読むのは簡単ではない・・・その読み方次第で「より安く買い、より高く売り」さらに「背後にいる大口トレーダーの動き」や「機関投資家の動き」を推測することもできる。
この「板」を基本から考えてみたいと思う。
①「板」の語源は、数十年も前に戻る。
東証に立会場があり、そこで場立ちと呼ばれるフロアトレーダーが走り回っていた頃だ。
各証券会社の場立ちが証券会社のシステムから株式注文を受け、それを各ポストにいる才取会員に伝え、その才取会員が売りと買いをマッチングさせて約定する・・・という流れで注文は執行された。
その才取会員が持っていたのが、銘柄ごとに価格別の売り注文と買い注文が書かれた大判の紙。
その紙が「板」に張り付けられていたため、この注文一覧表を「板」と呼んでいた。
場立ちになるとすぐに、この「板」の読み方を勉強する。
「バイカイ?」と電話で聞かれると、場立ちは「1カイ、2ヤリ」と答える。
これは、例えば、501円に買い物があり、502円に売り物がある・・・つまり、買いに行けば502円で約定し、売りに行けば501円で約定するという意味だ。
②約定の仕方には2通りある。
一つは「板寄せ」方式と呼ばれ、寄付きや引けで注文をすべて集めて一本値で約定させるものだ。
昔は「セリ」が実際に行われ、注文が次々と入りセリ値段が動き、すべての注文が集まり約定した。
しかし、今では「セリ」ではなくコンピュータ上で一発で約定する。
もう一つは「ザラ場」方式と呼ばれるもので、時間優先と価格優先で約定する。
簡単にいえば、「早い者勝ち」+「安く売り/高く買う者の勝ち」だ。
特に「板」と読むとは、この指し値注文の状況から推測すること、さらに、売買執行の動きから推測することの二点が重要になる。
次回はまず最も基本となる「時間帯」による「板」の読み方を考えてみよう。

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