DDD7A619-2524-4030-A4D0-1C5BF46697DC

















昔、もしビットコインが貨幣だったら、世の中を根本的に変える可能性があると思った。
国家の制約を受ける貨幣から解放され、世界中のどこへ行っても、どんなサービスや商品でも取引できる自由な貨幣を人類は手にすると思ったからだ。

残念ながら、ビットコインは貨幣ではない。
貨幣には三つの機能がある・・・(1)価値の表示、(2)価値の交換、(3)価値の貯蓄だ。
例えば、「円」は日本国内の商品の価値を価格として提示している、「円」で様々な商品を買う=「円」と商品の交換ができる、さらに「円」を銀行に持ち込めば貯金できる。
この条件を満たさないビットコインは貨幣にはなれない。

ビットコインは価格変動が大きすぎて「価値の表示」には適していない。
この商品の値段は0.5ビットコインと言われてもピンとこないし、ビットコインの変動で価値が急激に変わってしまう。
また、ビットコインで商品を買う=ビットコインと商品の交換もできない。
イーロンマスク氏がビットコインでテスラ車を買えるとしたが・・・結局やめた。
唯一できるのが「価値の貯蓄」で、ビットコインを保有し続けた人は大きく貯蓄を伸ばした。

つまり、ビットコインは投機商品で、実際に「円」や「ドル」のように使うことはできない。
投機としての性格は競馬やカジノなどのギャンブルとほぼ同じで、「一攫千金の夢」があることから生じる。
一日で5%も10%の変動するビットコインは、「一攫千金の夢」を追うギャンブル投機家を魅了しているのだろう。
この投機商品としての人気はこの高いボラティリティが基礎にある。
逆にボラティリティが低い商品だったら、ギャンブラーは見向きもしない。

しかし、これはあくまで投機商品としてみた場合であり、投資商品としては全く違って見える。
投資の視点では「ボラティリティは魅力」ではなく、「ボラティリティはリスク」だからだ。

ごく短期のボラティリティ指数を見てみよう。
現在のビットコインの30日ボラティリティは6.1%と異常に高い。
「ドル」や「円」の30日ボラティリティは0.5%程度で1%にも満たない。
「金」の30日ボラティリティも1.2%程度にすぎない。
ビットコインのボラティリティが圧倒的に突出して高いのがわかる。

投資としてのポートフォリオで考えてみよう。
様々な通貨と金や貴金属などでポートフォリオではボラティリティの水準で組入れ比率を決める。
この考え方でポートフォリオを作ると、ボラティリティの低い通貨は多めに保有し、中間の金や貴金属は平均に保有し、ボラティリティに異常に高いビットコインにはごくごく少額を投資するということになる。
この考え方は「リスクパリティ」と呼ばれ、ポートフォリオ全体のリスクを中立化する手法だ。
多くの機関投資家が「リスクパリティ」を基礎に運用しているし、「リスクパリティ」と公言していない場合でも、ポートフォリオの構成に使っている。
これによって大きな損失を出さないようにポジションをコントロールできるからだ。

つまり、投機家には高いボラティリティは歓迎されるが、投資家には高いボラティリティは忌避されるということだ。
現状のビットコインの高いボラティリティから、一般の投資家はポジションを大幅に縮小させる。
特に機関投資家にはこうした「リスクパリティ」を採用している会社が多く、ボラティリティが高まると、自動的にポジションを引き下げる。
個人投資家も機関投資家と同様の行動を取る人も多いかもしれない。
残るのは「ギャンブル好きな投機家」だけかもしれない。
ギャンブラーが買えば上がり、売れば下がる・・・ビットコインの相場はこんな状況にあるのではないだろうか?


チャートの達人
興味のある方は以下のURLからアクセスしてください。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08G8MD1YY/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Uy5tFbPATARV5

個人投資家の最強運用

https://www.amazon.co.jp/dp/B0874QPNDG/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_YO9LEbX6VWKB0


株式需給の達人 (投資家編))

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VW66RCN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_5NdqDbDN159VD


株式需給の達人(基礎編)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07TFM4GNL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_2UadDbTW8SSZM





にほんブログ村