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空売り投資家にとってもう一つの悪環境が、インデックス投資が全盛期を迎えたことだ。
特に株式需給に大きな影響を与えるのが、ETFの急速な成長だろう。
従来のインデックス投資は、機関投資家と同じベンチマーク、例えば、日経平均、TOPIXなどであり、株式市場へは全体的に「薄く広く」影響してきた。

しかし、日本でもNY市場にように高度化したスマートベータやテーマ型ETFなどが登場し、さらにその先物やオプションが登場してくる。
そうなると、株価形成が全く変わってしまうかもしれない。

昨年夏場はGAFA+テスラのオプション取引が大人気だったが、そこを狙ったガンマ・スクイーズ
が起きた。
コールオプションの売りとプットオプションの売りでガンマショートのポジションを組む。
両方のオプションを売っているので価格の動きが小さければ、「チャリン・チャリン」と日銭が入ってくる・・・しかし一方、大きく動くと大きな損失が出てしまうというポジションだ。
この日銭稼ぎのポジションが増加するのを見て、ガンマ・スクイーズを仕掛ける。
大量に現物株を買う・・・すると、オプション投資家は大きな損失に見舞われ、損失処理でオプションを買い戻す・・・すると、このオプションが買い戻しがさらに株価を持ち上げるという悪循環に入ってしまう。

個別オプションだけでなく、インデックス・オプションの取引も旺盛なので、各種オプション取引がいつどのぐらいの株価変動につながるのか、誰にも分からない状態になっている。
たとえば、VIXはボラティリティ・インデックスでスタンダードな商品だが・・・この先物取引も投資家、特に投機家には大人気だ。
現在、投機ポジションは12万枚程度の売り超過・・・つまり、市場のボラティリティが上昇しない=低い水準にとどまるという方向に賭ける投資家が増えている。
1月末に一瞬株価が急落したが、VIXが40近くまで上昇した・・・この時、約2万枚のVIX先物の買い戻しが起こった。
こうしたVIX先物ポジションの動きで急激な株価変動が起こる。
今回は2万枚だけだったが、もし、もっと大規模に起こっていれば、NY株価は大暴落していたかもしれない・・・暴落か反発かは紙一重だった。
その後、NY市場は高値をうかがう位置まで戻ったので、再びVIX先物ショートが増加し、市場のボラティリティは安定してきている。

米国市場ではSNSを通じて一瞬にしてポジション方向が動いて行く。
ロビンフッダーと呼ばれる個人投資家の群れが予想もしない株価変動を招く可能性が高まっている。
合理的な投資家が勝つとはいえない市場になってきている感じがする。


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