
株価と金価格の歴史的な関係は個人的にずっと興味を持ってきた事で、その分析を「株と金の二重サイクル」というテーマで過去4回ブログを書いてきた。
その意味では5回目になるわけだが、今回のテーマは「株と金の二重サイクルの変調」という今までの分析を否定するところから始める。
過去4回分を全部読んでいただければわかるのだが、それも面倒なので要約をしておこう。
株価と金価格の歴史的なピークを見て見る。
まずは1965年のゴールデン60’sと呼ばれた米国の黄金時代の株価の大天井、それから15年後の1980年の石油危機での金価格の大天井、さらに20年後の2000年ITバブルによる株高の天井、そして11年後の2011年リーマン危機後の金価格の天井・・・と、株価と金価格の長期トレンドには四回の大きなピークがあった。
戦後の歴史を見ると・・・好景気で企業業績が拡大する時期には「株高のトレンド」が起こり、経済が停滞し不安定な時期になると「金高のトレンド」が生じてきた。
1960年代や1990年代は長期の好景気により生活水準が切りあがり、技術革新が起こり企業が将来の成長に自信を持った時期で株価が長期的に上昇した。
一方、1980年代は二回の石油危機で生活不安感を持ち、2010年前後はリーマン危機後の倒産増加などで社会不安の時期で、金価格が大幅な上昇をした。
そして2011年の金価格が1930ドルでピークを打った後のおよそ10年間、明らかな株高トレンドに入っている。
世界的な長期的な金融緩和と中国経済の成長が世界景気をけん引し、世界的に企業業績が拡大してきたからだ。
その一方で金価格も徐々に上昇し、2011年の高値を狙う1900ドル台に上昇してきている。
金価格の特性は、価値の普遍性、インフレに強い、ドルとの逆相関という三点だ。
現在は新型コロナという人類の共通の敵に直面しているので、投資家は価値の普遍な物として金を選好しているのかもしれない。
しかし、かつてない大幅な量的緩和を行っているものの、世界どこを見てもインフレの兆候はない。
さらにジャブジャブの財政投入した米国とはいえ、欧州も日本もジャブジャブなのでドル需給がジャブジャブだからといってドル価値が大きく減価する状況にもない。
というわけで、金価格がどんどん上昇するというファンダメンタル条件がそろっているわけではない。
では、この株と金の同時上昇をどう考えたらいいのだろうか?
次回に続く・・・

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