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新型コロナウィルスの震源地でありながら、感染が一巡し、経済活動を早めに再開した中国。
経済のセンチメントを表す製造業PMIは2月に40.3まで急落した後は50前後の動きとなっている・・・いち早く、新型コロナ騒動から回復した中国経済に注目する人たちも増えている。
確かに、中国政府も金融緩和し、商品券をバラまくなど消費喚起にやっきになっている。
しかし、その政策に問題点が見て取れる。

5月の社会融資総量が3兆2000億元の増加になり、累計残高も268兆元と前年比12%と急増している。
社会融資総量とは銀行融資にノンバンク融資を加えたもので、銀行以外の融資が多い中国では借金の大きさを一番正確に示す数字だ。
一方、銀行融資は1兆4800億元で前月より減少・・・ということは、銀行の融資を受けられない企業や個人がシャドウバンキングを通じて借金を増やしたということになる。

中国の問題点は借金の増え方が経済成長に比べ高すぎることだろう。
2019年末には251兆元の残高で前年比10.7%の増加だった・・・この時期の中国経済は6%程度の成長率だったので、借金の増加10%、経済の成長6%という感じ。
借金の伸びが経済の成長ペースよりも高いという状態が続いている。

もう少し前から見ると、2017年末205兆元(+14.1%)、2018年末227兆元(+10.8%)であり、経済成長率の鈍化とともに社会融資総量の伸び率も下がってきていた。

そして、もっとも大きな問題点は新型コロナ後・・・だ。
中国の経済成長率が今後どのぐらいになるかは、全人代でも公式の目標値は示されなかった。
1-3月期の6.8%のマイナス成長は新型コロナによる都市閉鎖の影響であり、しかたがないともいえるが・・・2020年の成長率がどこまで回復するかは未知数だ。
内需はそれなりに戻るにしても、先進国のマイナス成長を影響を受けて外需の戻りが鈍い。
現在で2020年の成長率を3%程度とする予測が多い。

となると、今年の経済成長率3%に対して、借金は12%で伸びている・・・借金の伸び方が著しく高いということになる。
借金しても企業の成長率が高く、企業の収益率>金利ならば、企業は金利を支払えるので問題は生じない。
しかし、新型コロナ以後、中国企業の収益率が落ちてくるので金利支払いにも困る企業が増加してくるだろうし、融資が焦げ付く可能性も出てくる。
その場合、不良債権の急増が懸念される状況となり、中国経済の圧迫要因になる。

中国のバブル企業、海航集団(HNAグループ)が1兆元の負債で経営破たんしたが、過大な負債で成長してきた中国企業は収益率の低下とともに経営不安に陥るケースが増えてくるだろう。
これをもってすぐに中国経済がへこたれるわけではないが・・・この借金の伸び率と経済成長率の乖離は中国企業の業績が悪化すると大きな問題となる・・・よく見ていく必要がある。


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